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[コマスポ]形は仕上がった!!好調保てるか駒大

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第86回関東大学サッカーリーグ戦・前期2部第8節は20日、東海大学湘南校舎サッカー場で駒澤大が東海大と対戦する。前節の白星で初連勝を成し遂げた駒大。前期も折り返し地点を通過しようやく攻守のバランスを掴みつつある。このまま好調を維持すことは出来るか。

 駒大イレブンが走力で相手を圧倒したのは前節の関学大戦だった。今季開幕から言われ続けていた”早いプレス”を前線から仕掛け、パスコースを狭める。すると相手のミスを誘い、高い位置でボールを奪うことに成功。前半の45分間を終始ゲームを支配し、2点のリードを奪い後半へ。62分にDF田中雄一(3年=前橋育英高)の直接FK弾でその差を広げるも、激しいプレスはその勢力を落としていった。直後に失点を許し不安すら思わせたが、諦めない駒大魂で逃げ切り、待望の連勝を飾った。

 勢いそのままにいきたいところだが、今節”大きな壁”を迎える。それは、リーグ前哨戦ともいえるカップ戦で敗退を喫している東海大だ。サイド攻撃からDFラインを崩され、苦い思いをさせられたのは記憶に新しい。リーグ戦現時点では、雷雨の影響で消化試合が一つ少ないながらも順位を5位につけており、得点ランキングでは峯勇斗(2年=柏U-18)が首位を走っている。4節の平国大戦では6得点の快勝劇のなか、4点を挙げる大暴れで大勝の立役者となった。それ以降の試合では姿を隠しているため、彼の復帰には注意したい。

 さらに攻撃陣で忘れていけないのは榎信博(4年=四日市中央高)。強いフィジカルを兼ね備えたFWの存在は、駒大DF陣の苦手なタイプと言っても過言ではない。そしてもう一人、忍穂井大樹(4年=鹿島学園高)にも手を焼かされるだろう。小柄な体格ながら、ゴールに向かう姿勢はピッチに立つ誰よりも大きいかもしれない。完全アウェーで迎える一戦は、いかに空気にのまれず守備で踏ん張れるかが鍵を握る。

今季の駒大も点の取り合いでは負けない。ここ2試合で7得点と猛威をふるい、総得点で暫定リーグ首位に立った。得意とするセットプレーで点を取ることに加え、早いクロスに走り込んで合わせる「理想の形」(秋田浩一監督)もみえてきた。守備でも全員サッカーを展開し、前線から素早いプレスをかける。「今年のうちに70分」と秋田監督が口にするようにまだまだ完全ではないが、裏を返すと監督の求める駒大サッカーが完成しつつあるということも事実だ。形の見え始めたチームに対し主将の三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)は、「もっと厳しく90分間戦えるように」と熱い想いを語った。MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)に並び、ドリブラーとしてその名を挙げ始めているMF平野篤志(1年=大宮ユース)の登場や、駒大屈指のテクニシャンMF奥村情(4年=名古屋U-18)の復帰で、サイドでのポジション争いも激しくなっている。着実に成長を遂げているこのチームを止めることは容易ではない。

前回の対戦時では負けているだけに、もう負けるわけにはいかない。アウェーの状況をも跳ね返し勝ち点3を掴みたいところだ。ここで勝てなければ、2週後に控えている総理大臣杯予選へのステップが踏めなくなってしまう。全国大会出場というもう一つの目標のためにも、勝利以外は許されない。

(文・駒大スポーツ  佐藤亮)
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