EURO2012でスペイン代表を初の欧州連覇に導き、クラブでは4季ぶりのリーグ優勝を成し遂げたGKイケル・カシージャス。レアル・マドリーの公式サイトがヒューストンで行われたイベントに参加したカシージャスのインタビューを掲載し、その中でカシージャスはバロンドールについて「GKもピッチでプレーをする他の選手と同じようにバロンドールを受賞する権利がある」との見解を示している。

　にわかに熱を帯びているのはバロンドール獲得レースだ。FWクリスティアーノ・ロナウドとFWリオネル・メッシの一騎打ちの様相を呈していたが、EURO後には元ブラジル代表のペレ氏がカシージャスを推薦するなど、受賞を推す声も高まっている。

「バロンドールは相応しい選手が獲得するだろう。自分がその候補だと言われているけど、特に気にはしていない。GKが個人賞に関して公平な評価を受けていないことは確かだが、GKもピッチでプレーをする他の選手と同じようにバロンドールを受賞する権利があると思っている」

　GKが獲得するれば1963年にレフ・ヤシン(ディナモ・モスクワ)が獲得して以来、2度目の快挙となる。「ヤシンがバロンドールを獲得したのであれば、他のGKが獲得できない理由はどこにもない」と意欲を見せている。

　昨季は代表でもクラブでも大きな成果を残したカシージャスだが、すでに目を今季に向けている。

「4つのタイトルを勝ち取りたい。バルセロナと対戦するスペインスーパーカップ、リーガの連覇、国王杯、CL決勝進出が自分達の頭の中にある。もちろん、この中でマドリディスモにとってとても大きな意味があるものがある。それは10度目のCLのタイトル。昨シーズンはCL決勝の一歩前までいった。今シーズンは決勝を楽しみたいしもちろん勝利したい。同じように代表でコンフェデレーションズカップを勝ちたいという思いがある」

　31歳のカシージャスが更なる偉業達成に燃えている。