beacon

アーセナル、7シーズン無冠のベンゲルに契約延長を打診

このエントリーをはてなブックマークに追加

 アーセナルは、2014年までの契約を結んでいるアーセン・ベンゲル監督と契約延長に向けた交渉を行うようだ。7シーズンに渡り、タイトルを獲れていないアーセナルだが、イヴァン・ガジディスCEOは「クラブのDNAだ」と、1996年から指揮を執るフランス人監督に絶大な信頼を寄せている。

 チームの方向性は間違っていない、とカジディス氏はTelegraphの取材に応じ、「センチメンタルな感情でも、これまでの功績への感謝でもない。私たちのクラブを愛していて、クラブを前進させるのに、もっとも相応しい、素晴らしい監督がいるという信念によるものだ」と語っている。

「アーセンがクラブに持ち込んでくれたものを、クラブのDNAとして残さなければいけない。いつかベンゲルがスパイクを脱ぐとき…、監督についてはどう表現すればいいのか分からないが、彼がチームを離れるという決断を下したとき、彼のアイディアを受け継ぎ、前進できるように準備をしなければいけない」

 2005年にFA杯を獲得してから、アーセナルはタイトルから見放されている。クラブの幹部はタイトルへの野心がないのではないかという指摘を否定した。

「野心が足りない、チームに安定感がないと批判されている。『タイトルではなく、4強に入ればいいと思っているんだろう』という指摘も受けたが、完全に的外れな指摘だ。このクラブほど野心的なクラブは、ないと思っている」とガジディス氏は強調した。

「私たちは勝とうとしている。さらに言えば、それ以上のことをやっている。自分たちのスタイルを貫き、勝とうとしているのだからね。私たちには、こういうサッカーをするという信念があり、誇りを持っている。非常に高い野心を持っているんだ。もちろん、何年にもわたって結果が出ていないことは理解している。でも、このクラブにいる者で、そのことに痛みを感じていない者はいない」

 今夏はFWロビン・ファン・ペルシーやMFアレクサンドル・ソングら、主力選手を放出した。それでも、目標達成に自信があると、ガジディスCEOは続けた。

「今シーズンはファン・ペルシーのような重要な選手を失ったが、とても楽観的に捉えている。昨シーズン、大きなチャレンジをして、リーグ戦の上位に絡むことができた。でも、それは目標ではない。タイトルこそが目標で、今シーズンこそタイトルを獲得できるように前進を続けるよ」

 今シーズン、アーセナルは開幕戦のサンダーランド戦、第2節のストーク戦をスコアレスドローで終えたが、3節のリバプール戦では新戦力の活躍もあり、2-0で今季初勝利を挙げている。格下であるはずの相手にスコアレスドローがあり、勝ち点を落としているという見方もできるが、同時に今季はまだ失点を喫していない。今季こそ、タイトルを奪還できるだろうか。

▼関連リンク
プレミアリーグ2012-13特集ページ

TOP