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アーセナルのエースが、生まれた日

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 次々とアーセナルにゴールをもたらし、チームを3位に導いているのが、FWロビン・ファン・ペルシーだ。現在、ガナーズ(アーセナルの愛称)のキャプテンを務めるストライカーは、初めてアーセン・ベンゲル監督からCFとしてプレーするように求められたとき、自分にはその能力はないのではないかと思っていた、とクラブの公式HPで語っている。それが今シーズンは、間もなく公式戦で40得点を記録する勢いだ。

 プレミアリーグでは得点ランキングの首位を走る28歳のファンペルシーが、ガナーズの最前線でプレーするようになったのは、わずか3年前のことだ。ベンゲル監督がFWエマニュエル・アデバヨル(現トッテナム)をマンチェスター・シティに売却した後に、ファンペルシーは欧州で最も恐れられるFWの一人になった。

 それまで、オランダ代表選手はセカンドストライカーとしてプレーしていた。ちょうど同国出身であり、ガナーズでプレーしていたFWデニス・ベルカンプと似た役割だ。

「あのときから始まったよね。自分でもキャリアの中でストライカーになる日が来るとは思っていなかった。実際にトップレベルではやったことがなかったんだ。ユース時代に何度かストライカーとしてプレーしていたけど、特別に優れていたわけではなかった。アデバヨルが移籍してから始まったんだ」

「監督は、僕の能力を見抜いていたから、代わりになる選手を獲得しなかった。でも、僕自身はできるのか不安だった。それほどストライカーとしてプレーした経験もなかったからね。プレシーズンのインテル戦で、良いゴールを決めて、良いプレーができたんだ。試合後に監督は得意げな顔で『ほらな。できるだろ』って言ってくれたんだ。それが僕のストライカーとしての第一歩だね」

「ときどき、自問するんだ。『できるか?』って。そうすると答えは見えてくるよ。今ではストライカーとしてプレーできる自信がついた。最初は分からなかったけど、でも今なら信じられる。これからどうなるか、自分がどこまで行けるか見てみよう。僕の限界がどこにあるかをね」

 ストライカーとしてプレーするようになって3シーズン目。現在、ファンペルシーはイングランド・プロサッカー選手協会(PFA)の選ぶ年間最優秀選手賞の筆頭候補と言われている。


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