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乾が香川に並ぶ3戦連発弾!!フランクフルトは王者ドルトムントとドロー

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 ブンデスリーガは25日、第5節1日目を行った。開幕4連勝中のフランクフルトがホームに前回王者のドルトムントを迎えた注目の一戦は3-3のドロー。フランクフルトのMF乾貴士は0-2の後半4分にアシストを記録すると、同6分には3戦連発となる同点弾を叩き込んだ。開幕5連勝はならなかったフランクフルトだが、王者相手に2度のビハインドを追いつく価値あるドローで、開幕から4勝1分の無敗を守った。

 乾は前半9分、左サイドからドリブルで中に切れ込み、右足でミドルシュート。これはゴール左に外れたが、立ち上がりから果敢に仕掛けた。ドルトムントは前半24分、右SBピシュチェクのゴールで先制すると、同28分にはピシュチェクが右サイドからマイナスに折り返したボールをMFマルコ・ロイスが右足ダイレクトでエリア外から叩き込み、2-0とリードを広げた。

 それでも、2点ビハインドで折り返した後半、フランクフルトが怒涛の反撃を見せる。その攻撃を牽引したのが乾だ。まずは後半4分、カウンターから中央をドリブルで駆け上がると、右前方を走るMFアイクナーへラストパス。中に切れ込んだアイクナーは豪快に左足を振り抜き、1-2と1点差に追い上げた。

 フランクフルトの勢いは続く。2分後の後半6分、今度は右サイドを抜け出したアイクナーのクロスに逆サイドからフリーで走り込んだ乾がヘディングで叩き付け、ゴールネットを揺らした。169cmのドリブラーがめずらしいヘッド弾。16日のハンブルガーSV戦(3-2)、21日のニュルンベルク戦(2-1)に続くゴールで、MF香川真司(マンチェスター・U)がドルトムント時代の今年3月に記録した3試合連続ゴールに並ぶ快挙となった。

 ドルトムントは直後の後半9分に後半から出場のMFゲッツェが相手DFのミスを突いて勝ち越しゴールを奪うが、フランクフルトは最後まであきらめない。後半21分、左サイドから中に切れ込んだ乾がDF2人の間を突破し、右足でシュート。これはGKに弾かれたが、同28分、セットプレーから同点に追いついた。DFオチプカが右CKからショートコーナーで乾につなぐと、リターンパスを受けたオチプカのクロスをDFアンデルソンがヘディングで叩き込んだ。

 終盤は激しい攻防が展開されたが、ドルトムントの猛攻にもフランクフルト守備陣は高い集中力を保ち、4点目を許さない。勝ち越しゴールこそ奪えなかったが、3-3の引き分けに持ち込み、今季1部に復帰してきたばかりのチームが昨季王者と勝ち点1を分け合った。


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