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宇佐美フル出場のホッフェンハイム、指揮官退席処分&退場者出すもスコアレスドロー

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 ブンデスリーガの第6節2日目が29日に各地で行われた。MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムはホームでアウクスブルクと対戦し、0-0で引き分けた。宇佐美は2列目左サイドで3戦連続の先発出場。2戦連発はならなかったものの、ドリブル突破で見せ場をつくるなどフル出場でチームの勝ち点1獲得に貢献した。

 前日28日の午後にホッフェンハイムの主力MFボリス・ブクチェビッチがトラックと衝突する交通事故に遭い、危篤状態となった。現在も人工的な昏睡状態となっており、予断を許さない状況が続いている。そのため、当初は試合延期も検討されたが予定通りに開催された。会場にはサポーターにより、ブクチェビッチを励ます多数の横断幕が掲げられ、両チームの選手たちもメッセージの描かれたTシャツを着用した。

 前節・シュツットガルト戦(3-0)で今季2点目を決めた宇佐美は、2列目左サイドで先発出場。ブクチェビッチの2列目右サイドでは、MFケビン・ホランドが先発した。前半9分、宇佐美がチャンスメイク。ゴール正面から浮き球パスを送る。PA内左へFWホセルが飛び出すが放ったシュートはGKに止められた。その後はなかなか決定機をつくることはできない。

 それでも前半27分には宇佐美が魅せた。PA手前左でパスを受けた宇佐美が中央へドリブルで切れ込み、DFをかわすと右足シュート。惜しくもわずかにポスト左へ外れていった。スコアは動かない。0-0で前半を折り返した。

 ホッフェンハイムは後半23分に2選手を交代。ホランドとMFフィルミノに代えて、MFサリホビッチとFWエレン・デルディヨクをピッチへ送った。これに伴い、宇佐美は左サイドから右サイドへポジションを変更した。同34分には、パスを受けた宇佐美が中央からドリブル突破。PA内へ切れ込んだところで相手DFに倒されるが笛は鳴らない。PK獲得はならなかった。

 なんとかゴールの欲しいホッフェンハイムだったが、後半40分には審判への抗議でバベル監督が退席処分。そのままスタンドへ上がり、試合を見守った。同43分には、相手MFへ足裏でスライディングにいったサリホビッチが一発退場。指揮官不在に加え、数的不利に立たされた。なんとか残り時間をしのぎ切ると0-0で試合は終了。勝ち点1を分け合った。


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