ブンデスリーガの第6節2日目が29日に各地で行われ、MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムはホームでアウクスブルクと対戦し、0-0で引き分けた。チームは連勝を2でストップさせたものの、マルクス・バベル監督の退席処分や、途中出場のMFサリホビッチが退場しながらも、勝ち点1を手に入れた。

　試合前日28日の午後にホッフェンハイムの主力MFボリス・ブクチェビッチがトラックと衝突する交通事故に遭い、危篤状態となった。現在も人工的な昏睡状態となっており、予断を許さない状況が続いている。そのため、会場にはサポーターにより、ブクチェビッチを励ます多数の横断幕が掲げられ、両チームの選手たちもメッセージの描かれたTシャツを着用した。試合後にはホッフェンハイムの選手たちがブクチェビッチのユニフォームに身を包み、スタンドへ挨拶する一幕もあった。

　試合後、ホッフェンハイムのバベル監督は「普通の試合ではなかった。結果は重要ではない」とコメント。「私は選手たちがボリスの為に戦う姿が見たかった。そして、それを見ることができた。試合については何も話す気になれないし、話すこともできない。とてもそんな状況ではなかった」と振り返っていた。