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酒井高が乾との日本人マッチアップに“完勝”、岡崎も途中出場

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 ブンデスリーガは28日、第9節3日目を行い、FW岡崎慎司とDF酒井高徳の所属するシュツットガルトはホームでMF乾貴士の所属するフランクフルトと対戦し、2-1で競り勝った。酒井は右SBで6試合連続の先発フル出場。乾も左MFで開幕から9試合連続で先発したが、マッチアップした酒井に抑え込まれ、ハーフタイムに途中交代した。25日のELで復帰した岡崎は後半35分から途中出場し、リーグ戦では4試合ぶりの復帰となった。

 試合はホームのシュツットガルトが積極的な入りを見せた。高い位置からプレッシャーをかけ、攻守の切り替えも速く、フランクフルトに自由にプレーさせない。前半6分には酒井がMFトラオレとのワンツーで右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスを入れると、DFがクリアしたこぼれ球を拾ったトラオレが右クロス。DFの頭に当たってファーサイドに流れたボールをMFゲントナーが右足ダイレクトで蹴り込み、先制点を奪った。

 反撃に出たいフランクフルトだが、寄せの速いシュツットガルトのプレッシャーの前になかなかチャンスをつくれない。キーマンの乾も厳しいチェックに遭い、マッチアップの酒井は適度な距離感を保ちつつ、厳しく寄せるところは寄せるなど得意のドリブルを封じ込めた。

 フランクフルトは前半25分、左SBのDFオチプカが酒井との1対1から左サイドを突破。クロスにMFマイヤーが頭で合わせたが、ゴール上に浮いた。シュツットガルトも同42分、カウンターからMFハルニクがドリブルで駆け上がると、右サイドを酒井もオーバーラップしていたが、ハルニクはシュートを選択。しかし、右足ミドルはゴール左に外れ、前半は1点リードのまま折り返した。

 早めに同点に追いつきたいフランクフルトは後半開始から乾に代えてMFマトムールを投入。乾は前半45分間のプレーでベンチに下がり、今季最短での途中交代となった。少しずつ攻撃にリズムが生まれ始め、攻勢を強めていくフランクフルト。後半12分、MFアイグナーが強烈な右足ミドルを放つと、同15分には左クロスのセカンドボールをDFユングが狙った。これはいずれもGKウルライヒの好守に阻まれたが、同22分、ついにゴールをこじ開ける。アイグナーが横に流し、左45度の位置からマイヤーが右足を振り抜くと、ミドルシュートは鮮やかな軌道を描いてゴール右隅に吸い込まれた。

 同点に追いつかれたシュツットガルトは後半35分、MFホルツハウザーに代えて岡崎を投入する。直後の同37分には右CKからゴール前で競り合ったボールを岡崎が頭でつなぎ、FWイビセビッチがヘディングで押し込んだが、オフサイドの判定。そして同40分、左サイドからハルニクがクロスボールを上げると、岡崎の背後からイビセビッチが豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。

 イビセビッチの4戦連発弾が決勝点となり、2-1で今季初の連勝を飾ったシュツットガルトはこれで4試合負けなし(3勝1分)。一方、開幕から好調をキープしていたフランクフルトだが、2試合ぶりの黒星で今季2敗目を喫した。


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