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先制OG誘発の清武が今季2点目のダメ押し弾、宇佐美はPK獲得も及ばず

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 ブンデスリーガは28日、第14節2日目を行い、MF清武弘嗣の所属するニュルンベルクはホームでMF宇佐美貴史の所属するホッフェンハイムと対戦し、4-2で快勝した。開幕から14試合連続の先発出場となった清武は前半7分にFKから先制のオウンゴールを誘発すると、3-2の後半41分に今季2点目となるダメ押しゴール。宇佐美も後半開始から2試合連続の途中出場を果たし、PKを獲得するプレーもあったが、反撃及ばず、日本人対決は清武に軍配が挙がった。

 前半7分、清武の右足が均衡を破った。左サイドからのFK。清武がシュート性のボールをゴール前に入れると、ホッフェンハイムMFルディの頭をかすめてゴールマウスへ吸い込まれた。公式記録はオウンゴールとなったが、清武の精度の高いキックが先制点を演出した。

 キレのある動きを見せる清武は前半17分、左サイドからドリブルで駆け上がり、DF2人をかわしてPA内に進入。GKも抜き去り、角度のない位置から左足で流し込んだが、ゴールラインぎりぎりでDFにクリアされた。惜しくも追加点はならず、前半33分にはホッフェンハイムが左クロスからFWシップロックのヘディングで同点に追いつく。それでも同44分、MFゲブハルトの直接FKがクロスバーを直撃した跳ね返りをDFニルソンがダイビングヘッドで押し込み、ニュルンベルクが2-1と勝ち越して前半を折り返した。

 ホッフェンハイムは後半開始から宇佐美を投入するが、なかなかボールに絡めず、ニュルンベルクのペースで試合は進む。後半18分には清武の縦パスを受けたFWポルターが体を張ったポストプレーを見せ、パス&ゴーでPA内に走り込んだ清武が右足でシュート。決定的な形だったが、ゴール右に外れた。

 それでも後半24分、ニュルンベルクはポルターが相手のミスを突き、3-1と2点差に突き放す追加点。粘るホッフェンハイムも後半35分、PA内左で仕掛けた宇佐美が切り返しからクロスを上げると、ボールは対峙したニルソンの手に当たり、ハンドでPKを獲得する。これをMFサリホビッチが決め、1点差に追い上げたが、最後は清武が試合を決定づけた。

 後半41分、右サイドからワンツーで中に切れ込むと、右足にボールを持ち替え、PA手前から狙い澄ましたシュート。ボールは右ポストを弾いてゴールマウスに吸い込まれた。9月15日のボルシアMG戦(3-2)以来、11試合ぶりとなる清武の今季2得点目で4-2。清武は直後の同42分にベンチへ下がったが、チームはそのままゲームを締めくくった。

 前節終了時点で15位ニュルンベルクと、入れ替え戦ラインの16位ホッフェンハイム。日本人対決ともなった一戦を制したニュルンベルクが4試合ぶりの白星を挙げ、13位に浮上した。一方のホッフェンハイムは今季2度目の3連敗。順位は16位のまま、今節で15位に後退したボルフスブルクとは勝ち点3差となっている。


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