コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は23、24日、準々決勝第2戦を行い、ベスト4が出そろった。ホーム&アウェー方式で行われる準決勝の対戦カードはレアル・マドリー対バルセロナ、アトレティコ・マドリー対セビージャに決定。準決勝でクラシコが実現する。

　ホームでの第1戦に2-2で引き分けたバルセロナは敵地でマラガと対戦し、4-2で勝利。2戦合計6-4とし、準決勝進出を果たした。19日のリーガ・エスパニョーラ第20節でソシエダに2-3で敗れ、今季リーグ戦初黒星を喫したバルセロナ。2-0から逆転されたソシエダ戦に続き、この日も苦しんだ。前半8分、DFダニエウ・アウベスの右クロスにFWペドロが頭で合わせ、先制するが、同12分にMFホアキンに同点ゴールを決められる。

　後半4分、MFイニエスタの浮き球のパスに反応したDFピケが胸トラップから左足でシュート。22日に人気ポップ歌手、シャキーラとの間に第一子となる男児が誕生したばかりのピケが自ら祝うゴールを決めたが、後半23分にFWサンタクルスにミドルシュートを決められ、再び同点に追いつかれた。

　それでも後半31分、イニエスタがMFセスクとのワンツーで抜け出し、右足でみたび勝ち越しゴール。同35分にはダニエウ・アウベスの右クロスにFWメッシが頭で合わせ、試合を決定づける4点目を奪った。終わってみれば4得点の快勝で、前回王者が4強入りを決めた。

　ホームでの第1戦に2-0で先勝していたレアルは敵地でバレンシアと対戦。退場者2人を出しながら1-1の引き分けに持ち込み、2戦合計3-1で準決勝進出を決めた。前半17分にセットプレーの混戦からGKカシージャスが左手を蹴られ、負傷するアクシデント。急きょGKアダンが投入されたが、前半44分、素早いスローインからMFシャビ・アロンソのスルーパスに反応したFWベンゼマが右足で流し込み、先制点を奪った。

　レアルは後半6分、相手クロスボールに対するハンドでDFコエントロンが2枚目の警告を受け、退場。数的不利に立たされると、直後の同7分にMFティノ・コスタに直接FKを決められ、1-1の同点に追いつかれた。その後もバレンシアの猛攻を浴びたが、GKアダンの好守もあり、守備陣が体を張ってゴールを死守。後半43分にはMFディ・マリアが報復行為で一発退場となり、最後は9人での戦いを強いられたが、1-1で試合を締め、2戦合計3-1で4強へ駒を進めた。

■準々決勝
▽第1戦
(1月15日)
R・マドリー 2-0 バレンシア
(1月16日)
サラゴサ 0-0 セビージャ
バルセロナ 2-2 マラガ
(1月17日)
A・マドリー 2-0 ベティス

▽第2戦
(1月23日)
☆セビージャ 4-0 サラゴサ
バレンシア 1-1 R・マドリー☆
(1月24日)
ベティス 1-1 A・マドリー☆
マラガ 2-4 バルセロナ☆

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