beacon

カナダ代表MF中島ファラン一生、日本との対戦に「夢が叶った」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 22日にドーハで日本代表と対戦するカナダ代表のトニー・フォンセカ監督が21日、試合会場のハリファスタジアムで公式会見を行った。

 ブラジルW杯北中米カリブ海予選の3次予選C組でホンジュラス、パナマに次ぐ3位に終わり、予選敗退となったカナダ。フォンセカ監督は「今回は重要な機会。将来を見据えて前進していくために戦い、そして成功したい」と、2018年のロシアW杯を目指した仕切り直しの一戦と位置付けた。

 会見には、日本人の母を持つMF中島ファラン一生も出席。カナダ生まれの中島は幼少時代を日本で過ごし、V川崎(現・東京V)のジュニアチーム、ヴェルディユースに所属していた経歴を持つ。03年にはアルビレックス新潟に入団。翌年からは新潟シンガポールでプレーし、その後はデンマークに渡った。

 06年11月にカナダ代表としてデビューした中島は「日本にも友達がいっぱいいるし、ヴェルディユースや新潟にいたときもいい思い出ばかり。敵というか、とても興奮しているし、お母さんが応援してくれるか分からないけど、すごい楽しみな試合」と、試合を翌日に控えた心境を語った。

 中島は新潟シンガポール在籍時の04年7月にU-23シンガポール代表を兼ねたヤングライオンズというクラブチームの一員として特別招集され、U-19日本代表と対戦。2-2のPK戦からヤングライオンズが勝利し、1得点1アシストを記録した中島は試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

 ヴェルディユース時代のチームメイトで同学年のGK菅野孝憲(現・柏)と親交が深いようで、「いつかカナダで倒すという話をしていて、今回も来ると思っていたけど……」と残念そうに話したが、「夢が叶ったのかなと。シンガポール代表でも日本と対戦して勝っているので、全力でがんばりたい」と誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP