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代表キャップ125の遠藤が語る『カナダ戦でのチェック項目』

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 ヨルダン戦を踏まえてのカナダ戦で、日本代表が確認すべきことは何か。日本代表通算歴代1位の125キャップを誇るMF遠藤保仁(G大阪)に聞いた。

 遠藤がまず挙げたのは、パワーに勝るカナダが放り込みサッカーを仕掛けてきた際の対処法だ。

「パワープレーじゃないけど、カナダは多少アバウトなボールを蹴って勝負してくるかもしれない。だからチャレンジ&カバーが必要になってくる」

 続いて言及したのは、相手が出てくるか引いて守るかで日本も対応を変えていかなければならないということ。

「出てくるか引かれるかは分からないけど、引かれた場合はその中での崩しなどを意識してやりたい。逆に出てきたとしたらどうするのかについても、チームの意思統一をしてやっていかないといけない」

 さらには、「1点取ってもベタ引きすることなく、しっかり高い位置で相手をとらえたいし、スコアレスで試合が進んだとしても、あわてず冷静に戦うことが必要」。百戦錬磨の遠藤が、すでに頭の中でさまざまなシミュレーションをしていることが分かる。

 その遠藤が最も警戒しているのが、レフェリーのジャッジだ。09年6月6日のW杯最終予選・ウズベキスタン戦では不可解な笛が吹かれたことでMF長谷部誠が退場する憂き目に遭っている。その際の記憶は遠藤の脳裏にもはっきりと残っており、「レフェリーを含めてアウェーになる」と気持ちを引き締める。

「アウェーでの試合が難しくなることはみんなが十分に承知している」と遠藤。練習では3日連続して一番早くピッチに出るなど、さりげなくチームを引き締めているベテランが、日本を5大会連続W杯出場へと導く。

(取材・文 矢内由美子)

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