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シャルケが2点差追いつく、内田VS細貝の日本人対決はドロー

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 ブンデスリーガは13日、第29節2日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケはホームでMF細貝萌の所属するレバークーゼンと対戦し、2-2で引き分けた。内田は右SBで3試合連続のフル出場。細貝は1点リードの後半38分から2試合ぶりの途中出場を果たしたが、直後に追いつかれた。

 4位シャルケと3位レバークーゼンの上位対決は互いに攻め合う激しい展開となった。レバークーゼンは前半3分、FWアンドレ・シュールレのスルーパスからFWシュテファン・キースリンクが左足でシュートを放つが、内田がスライディングしながらブロック。体を張った守備でピンチをしのいだ。

 レバークーゼンは前半7分、MFシモン・ロルフェスのスルーパスにシュールレが抜け出し、決定機を迎えるが、シュートは至近距離でGKがセーブ。シャルケも同11分、MFユリアン・ドラクスラーが鋭い切り返しでDF2人をかわし、シュートを打ったが、GKの好守に阻まれた。

 その後も一進一退の攻防が続いたが、試合は思わぬ形で動く。前半39分、レバークーゼンの右CKからゴール前でキースリンクとFWチプリアン・マリカが激しく競り合い、マリカが転倒。ファウルの笛はなく、マリカがゴール前に倒れたままプレーが流れると、こぼれ球をつないで最後はMFラース・ベンダーの右クロスにロルフェスが頭で合わせた。シャルケの選手は主審に抗議するが、当然、判定は変わらず。悔やまれる失点となった。

 1点リードで折り返したレバークーゼンは後半13分、右サイドからのFKのチャンスにDFミハル・カドレツが左足でゴールに向かったクロス性のボールを上げると、ゴール前の選手はだれも触れることができず、そのままゴール左隅に吸い込まれた。

 2点ビハインドとなり、追い込まれたホームのシャルケ。後半18分には内田が右サイドのスペースに飛び出し、マイナスに折り返すが、MFラファエルのシュートはDFのブロックに阻まれた。同21分、FWテーム・プッキ、DFクリスティアン・フクスを同時投入。すると同26分、MFミシェル・バストスの左足ミドルをGKが弾いたところにプッキが詰め、右足で押し込んだ。

 1点差に追い上げ、試合の流れは一変。シャルケがたたみかけるように猛攻を仕掛けた。レバークーゼンは後半38分、MFゴンサロ・カストロに代えて細貝を投入。中盤の守備を強化し、逃げ切り体勢に入るが、シャルケの勢いを止めることはできなかった。シャルケは後半41分、ゴール前にこぼれたボールにプッキが反応。PA内で後方からDFトプラクに倒され、PKを獲得した。トプラクは一発退場。このPKをラファエルが決め、土壇場で2-2の同点に追いついた。

 10人のレバークーゼンに対し、シャルケは残りわずかな時間で逆転を狙ったが、試合はそのまま2-2で終了。互いに勝ち点1ずつを分け合い、3位レバークーゼン、4位シャルケの勝ち点差は「4」のまま変わらなかった。


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