[5.19 セリエA第38節 シエナ1-2ミラン]

　セリエAは19日、最終節となる第38節を行った。3位のミランは敵地で降格の決まっているシエナと対戦し、2-1で勝利した。1点ビハインドで迎えた後半39分にFWマリオ・バロテッリがPKを決めて同点に追いつくと、同42分にDFフィリップ・メクセスが逆転弾を叩き込んだ。劇的勝利を飾ったミランが3位を死守し、来季の欧州CL出場権を獲得した。

　勝てば自力で来季のCL出場権を獲得できるミランだが、降格の決まっているシエナ相手に苦しい戦いを強いられた。前半25分、セットプレーの流れから最後はDFクラウディオ・テルツィに頭で押し込まれ、1点の先行を許す。

　後半に入っても歯車がかみ合わないミランは後半23分、MFマッシモ・アンブロジーニがこの日2枚目のイエローカードを受けてしまい退場。直後にシエナにも退場者が出たため、数的不利は避けられたがヤキモキした展開が終盤まで続いた。

　だがミランは後半39分、バロテッリが自ら獲得したPKを沈め同点に追いつくと、迎えた42分、MFリカルド・モントリーボが浮き球パスを入れる。オフサイドトラップを掻い潜ったDFフィリップ・メクセスが胸トラップで受ける。一度目のシュートはGKに阻まれるが、跳ね返りを執念で押し込み、逆転に成功した。

　4位のフィオレンティーナは敵地で最下位ペスカラに5-1で大勝。しかしミランが勝ったため、順位交代は起こらず、フィオレンティーナの4位が確定。ヨーロッパリーグの出場権を獲得した。

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