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疲労困憊の清武 「次の試合が大事」

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ドルトムントと引き分け、手応えと課題

 ニュルンベルクMF清武弘嗣は21日、ボルシア・ドルトムント戦に出場して、89分までプレーした。右MFで起用されて守備でもチームに貢献した同選手は、この結果を次に生かしたいと考えている。

 開幕5連勝中だったドルトムントに追いついてドローということで、清武は「引き分けて良かった」と話したが、「勝てた」とも。勝ち点3が欲しかったようだ。

「守備が70%くらいだった」と、清武が語るとおり、ニュルンベルクは守備的な布陣で臨んだ。「その戦い方がハマった。良かったと思います」と、手応えを感じている。特に相手左サイドバックのマルセル・シュメルツァーを止めるのは清武の仕事だったようで、「絶対についていけ」と言われていたそうだ。

 ドルトムント相手に守備の時間が長くなることは覚悟していた。清武は「試合前から分かっていたこと。今日の試合は仕方ない」と語り、「本当に疲れました」と力を出し切った様子だ。

 守備に忙しかった清武だが、攻撃でもミドルシュートを放つなど仕事をしていた。「ハセさん(長谷部誠)がダイレクトでボールを入れてくれたので、ボールには触れましたし、結構スペースがあった」と手応え。何度かあったミドルシュートについては、「もう少しちゃんとシュートを打てればよかった。打っても決めないといけないので」と悔しがっている。この日はチーム最多となるシュートを放った清武だが、「シュートを打つまでに体力を使っている感じだった」と、消耗は激しかったようだ。

 長谷部との連係は、さらに良くなっている。「ハセさんがいるので、下がって(ボールを)もらわなくていい。前を向いたらチャンスはある。ボールを受けて前を向けたら、すごいチャンスになる」と、近い位置でプレーした日本代表の先輩とは良い感じだ。清武は「やりやすくなった」と新戦力の影響を喜んでいる。

 ドルトムントの連勝を止めたニュルンベルクだが、清武は勝つための手段も考えている。守備がうまくいったが「前に人数をかけられれば良かったですけど、1人だったりして。それではなかなか点は入らない」と課題を挙げた。「攻撃はもう少しみんなで話して、バリエーションを増やせればいい」と次につなげたい考え。自身のプレーについては、「もう少し中で仕事ができればいいと思う」と話した。

 それでも、ドルトムントからの勝ち点1は大きい。清武は「今日はみんな頑張っていた」とチームメートをたたえ、「次の試合が大事」と語る。ニュルンベルクはすでにDFBポカールで敗退しているため、ミッドウィークの予定はなし。次節はブレーメンと対戦だ。


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