昨季よりも難しい状況にあるとの見解

　ミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニ氏が、現在のミランについて言及した。開幕から苦しい戦いが続くミランについて、マルディーニ氏は昨季以上に厳しい道のりが待っていると見ているようだ。

　開幕から7試合で2勝2分け3敗、勝ち点8で12位と、スタートダッシュに失敗したミラン。首位ローマとは早くも勝ち点13差と、大きく水をあけられている。

　ミランは去年もスロースタートながら、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得している。だが、マルディーニ氏はミランの公式チャンネルで、次のように語った。イタリア各メディアが伝えている。

「こういうシーズンもある。流れを変えるのが難しいんだ。去年のミランはそれを実現した。3位に入ったのは本当に奇跡的だった。今年のリーグ戦、ほかのチームを見る限り、今年はもう少し難しいと思う」

「ナポリは(エディンソン・)カバーニを売却して投資し、さらに良いチームをつくった。メンタルの点でも良くなっている。ローマは有能な指揮系統を必要としていたが、それを手に入れた。開幕7連勝は素晴らしい成績だ。それにユベントスがいる。彼らが最強であることに変わりはない。CLのことがあるから、少し困難を抱えているけどね」

　また、マルディーニ氏は出場停止処分を科されたFWマリオ・バロテッリやDFフィリップ・メクセスについては、このように述べている。

「マリオと一緒にやったことはないが、素晴らしい選手であり、拍手を送らなければいけない。(フランチェスコ・)トッティや(アレッサンドロ・)デル・ピエロ、そして私が引退したときも、ほかのクラブのサポーターからも拍手を受けている。バロテッリの姿勢はそうじゃない。成長する必要がある」

「メクセス?　外部から物を言うのは簡単だからね。ただ、自分をコントロールできるようにならなければいけない。私も間違いを犯し、その責任を負ったことがある。実際の損害がたいしたことなくても、こういうジェスチャーは罰せられるべきだ。処分は妥当だと思う」