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ロスタイムのPKで追いついたチェルシー。モウリーニョのホーム不敗記録をキープ

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[11.9 プレミア・リーグ第11節 チェルシー 2-2 WBA]

 プレミア・リーグは9日、第11節を行い、3位のチェルシーはホームでWBAと対戦した。序盤からボールポゼッションで圧倒するチェルシーは、前半45分にFWサミュエル・エトーのゴールで先制する。しかし、後半にWBAの反撃を受けると2ゴールを許してしまう。その後、パワープレーに出たチェルシーは、後半ロスタイム4分にMFラミレスがPA内で倒されてPKを獲得する。これをMFエデン・アザールが決めて、土壇場で2-2の同点に追い付き、ジョゼ・モウリーニョ監督のリーグ戦におけるスタンフォード・ブリッジ無敗記録を保った。

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のシャルケ戦(3-0)から中2日でWBAをホームに迎えたチェルシー。ジョゼ・モウリーニョ監督は、シャルケ戦で2ゴールを記録したエトー、そして4日の練習を欠席したため、シャルケ戦でメンバー外となったMFエデン・アザールをスタメンで起用した。

 ボールを保持して、左右を幅広く使うチェルシーだが、なかなかフィニッシュに持ち込めない。前半30分にMFオスカルがFKからゴールを狙うが、GKボアズ・ミーヒルに阻まれる。

 スコアレスで前半を折り返すかと思われた45分に、突如ゴールが生まれる。左サイドに開いてボールを受けたアザールが、PA内へドリブルで仕掛けて右足でシュートを放つ。これをGKミーヒルが弾くと、こぼれ球はDFリアム・リッジウェルの下へ転がった。リッジウェルがクリアーする直前に、背後から迫っていたエトーがシュートを打つ。エトーを視界に捉えていたGKミーヒルも懸命に反応したが、ボールはゴールに決まり、前半終了間際にチェルシーが1点を挙げた。

 前半は決定機のなかったWBAも、後半11分に反撃を見せる。右サイドからのクロスをFWシェイン・ロングが頭で合わせる。鋭いボールが飛んだが、左ポストを叩き、ゴール前に戻ってきたDFにクリアーされた。それでも同15分、ロングにボールを集めて攻めるWBAは、CKを獲得するとDFガレス・マコーリーが強烈なヘッドを枠に飛ばす。GKペトル・チェフがパンチングしたボールは、上空高くに浮く。これをロングがジャンプ一番ヘッドで押し込み、WBAが試合を振り出しに戻した。

 後半19分、モウリーニョ監督はMFフランク・ランパードをベンチに下げて、シャルケ戦で1ゴールを挙げたFWデンバ・バを起用する。しかし、追加点を挙げたのはアウェーのWBAだった。同24分に中盤でボールを失ったチェルシーは、速攻を受ける。左サイドから中央にドリブルでボールを運んだロングが、MFステファン・セセニョンにパスを出す。対峙したDFジョン・テリーをかわしたセセニョンのシュートは、GKチェフの腕の下を抜けてゴールに決まった。

 チェルシーは、オスカル、DFセサル・アスピリクエタを下げて、MFフアン・マタ、MFジョン・オビ・ミケルを入れて、3バックに変更する。後半33分には波状攻撃を見せた。しかし、DFブラニスラフ・イバノビッチのボレーはGKミーヒルに防がれ、こぼれ球を拾ったラミレスのシュートもDFに当たってサイドネットに外れた。前線にケーヒルを置き、パワープレーを見せるチェルシーは、同41分に右サイドからケーヒルが速いボールを折り返す。しかし、ゴール前を横切ったボールはデンバ・バの股を抜けてゴールを決められない。

 その後もWBAゴールに圧力を掛け続けたチェルシーは、ロスタイム4分にラミレスがPA内で倒されてPKを獲得する。これをエデン・アザールが冷静に決めて、チェルシーが辛くもドローに持ち込み、モウリーニョ監督のホーム無敗をキープし、前節のニューカッスル戦(0-2)に続く、連敗も阻止した。一方、今季のリーグ戦でマンチェスター・ユナイテッドに勝利していたWBAは、今季2度目の金星を土壇場で逃す結果になった。


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