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ミランサポも「忍耐は尽きた」 試合後にチーム待ち伏せでカカらと話し合い

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最下位にわずか勝ち点5差 名門クラブのウルトラスが激怒

 23日のセリエA第13節でジェノアと引き分けたミランのサポーターが、不振を極めるチームやクラブへの怒りを爆発させた。

 MFカカのゴールで先制したものの、PKで同点とされると、FWマリオ・バロテッリのPK失敗もあって、勝ち点3を手にすることができなかったミラン。リーグ戦5試合、公式戦7試合で白星がないチームは、1か月以上も勝利から遠ざかっている。

 深刻な不振に不満を抱くミランのウルトラスは、試合前に「炎のような赤、怒りのような黒、血を吐かなければ、お前たちは恐怖を抱き始めることになる」との横断幕を掲げてチームを“鼓舞”。だが、またも白星を手にすることができず、サポーターはさらにヒートアップすることとなった。

 イタリアメディアによると、試合後には「パワーゲームで消耗するなら、ミランにあるべき名門らしさを返せ」「これほどひどいミランはなかった。オレたちの歴史にお前たちは泥を塗った」「オレたちの忍耐は尽きた。誰にも慈悲はない」と、チームやクラブに対する抗議の横断幕が次々に掲げられたとのこと。

 ウルトラスはDFクリスティアン・サパタやDFケビン・コンスタンを批判する横断幕や、マッシミリアーノ・アッレグリ監督に対する抗議の横断幕も掲げている。アッレグリ監督には、「監督、チームがこんなプレーじゃアッレグリ(陽気)になれないぜ」と批判の声が届けられた。

 それだけではミランサポーターは怒りを抑えきれず、試合後には話し合いを求めてスタジアムの外でチームを待ち伏せ。選手たちはしばらくサン・シーロを出られなかったという。報道によると、バロテッリが話し合いに臨もうとしたが、警察が止めたそうだ。

 結局、話し合いの場にはカカーとGKクリスティアン・アッビアーティが向かい、ウルトラスは2人と話してから矛先を収めたという。先制点を挙げたカカーには、称賛の言葉と拍手も送られたようだ。カカーとアッビアーティは、プロフェッショナルな姿勢と努力を約束したという。

 ミランは26日、チャンピオンズリーグでセルティックとのアウェーゲームに臨む。決勝トーナメント進出に向けて大事な一戦、低迷する名門はサポーターの怒りを鎮める試合ができるだろうか。

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