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ブラジルW杯開幕戦会場で崩落事故、スタジアム建築現場での死亡事故は3度目…

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 2014年に行われるブラジルW杯開幕戦の会場となっている建設中のアレーナ・コリンチャンス(サンパウロ市東部)で現地時間27日正午過ぎ、崩落事故が発生し、42歳と44歳の2人の作業員が死亡した。多くの作業員は昼休みだったために大事は免れたようだが、未だに3人目の負傷者が瓦礫の間に挟まっている状況で、詳しい死傷者の数は明らかになっておらず。今後さらに増える可能性もあるという。ブラジル各メディアが報じている。

 観客席を覆う屋根の一部が崩壊した。事故は競技場南側の屋根の取り付け作業を行っていた際に、地面が陥没し、約500トンの鉄骨部品が落下。作業用クレーンを直撃したとみられている。倒れたクレーンはLEDパネルを直撃し、2列分の観客席が崩壊した。

 同競技場は来年6月12日に行われるW杯開幕戦で地元・ブラジル代表が試合を行う予定。当初予定された工期は遅れたものの、来月末の完工が見込まれており、既に全工程の94%が終了していた。しかし今回の事故原因の調査などのため、今後は30日間の工事中止が決定したため、遅延は避けられない状況となった。

 ブラジルW杯競技場の工事で死亡事故が起きるのは今回で3回目。昨年6月にはブラジリア国立競技場で作業員1名が亡くなる事故が起きており、今年3月にはアレーナ・ダ・アマゾニアでも同1名の死者を出している。

 コリンチャンスは「今回の事故に対して深く遺憾の意を表する」と声明文を発表。作業用クレーンがさらに崩落する可能性があることから、付近の立ち入りを禁じているという。

[写真]工事中のアレーナ・コリンチャンス(2013年4月)

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