コパ決勝前日会見

　レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、16日に行われるコパ・デル・レイ決勝のバルセロナ戦にFWクリスティアーノ・ロナウドが欠場することを認めながら、全員が一致団結して奮起することを期待している。

　C・ロナウドは、2日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグ、ボルシア・ドルトムント戦で負傷を負った。当初は軽傷だと見られていたが、精密検査の結果、左ハムストリングに筋肉損傷があると分かり、コパ決勝が濃厚となっていた。

　アンチェロッティ監督は、決勝の前日会見でC・ロナウドの欠場を明言した。スペイン『マルカ』がコメントを伝えている。

「私は今朝、クリスティアーノを起用できないと分かった。欠場者が出たときに、このチームはいつも良いリアクションを見せてきた。明日も同じだ。彼はこれまで休養する必要がなかったので、休まずにやってきた。明日の試合で起用することはリスクになってしまうと思う。大事な試合が残されている。彼は試合を観るためにバレンシアへ行くよ」

「我々は信じられないクオリティーを備えた選手を失う。しかし、彼の欠場はほかの選手たちにモチベーションを与えるだろう。彼がいない試合でも、我々はうまくやってきた。より多く走り、コンパクトにプレーすることでね。ブロックとなり良い仕事ができるよう願っている。明日の試合では特別にモチベーションを上げる必要はない。この試合に向けて良い準備をしてきた」

　バルセロナがCL準々決勝でアトレティコ・マドリーに敗れたため、コパ決勝での対戦が今季最後のクラシコとなりそうだ。

「これは決勝戦だ。彼らをいかに止めるかということを考えて試合に臨むことはない。我々のアイデンティティーで、我々の試合をする。この決勝で勝利を収めるために、それが唯一の手段だからだ」

「我々は対戦相手のポゼッションが素晴らしいことを理解しなければいけない。なので、ボールを保持しながら試合をコントロールする必要が出てくる。そのためには、勇敢さとパーソナリティーが肝要だ。決勝に向けて、最も大事な資質がそれだ」

　CL準々決勝セカンドレグでアトレティコに敗れ、先週末のリーグ戦でもグラナダに敗戦したバルセロナ。2連敗中となっているが、アンチェロッティ監督は決勝に影響はないと主張している。

「バルセロナはうまく攻撃し続けているし、ボールを保持し続けている。彼らにとって最重要なクオリティーはポゼッションだ」

「彼らに勝つためには、我々もポゼッションをする必要がある。(リーグ戦で)2度目に対戦したとき、我々はうまくプレーした。よく戦ったが、小さなミスをしてしまった。試合を通じて集中を維持しなければならない」