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チェルシーの堅守を崩せなかったリバプール。2014年初黒星で優勝に暗雲

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[4.27 プレミアリーグ第36節 リバプール0-2チェルシー]

 プレミアリーグは27日、第36節を行い、首位のリバプールはホームに2位のチェルシーを迎えた。残り3試合を全勝すれば優勝の決まるリバプール。この試合に勝つことができれば、チェルシーの優勝の芽を摘むことができる。しかし、試合を優勢に進めるものの得点を挙げられない。前半のアディショナルタイムにはMFスティーブン・ジェラードのミスから、先制点を与えてしまう。後半、さらに圧力を掛けたリバプールだが、得点を挙げられず。逆に後半アディショナルタイムにも失点を許し0-2で敗れ、タイトルの行方は混とんとしている。

 プレミアリーグとなってから、国内のリーグ戦を一度も制したことのないリバプール。残り3試合となり首位に立っている今シーズンは、初優勝の大きなチャンスだ。2014年に入ってからリバプールは、17試合無敗で11連勝と絶好調。そんな彼らが最後に負けていたのが、昨年12月30日のチェルシー戦(1-2)だった。そのときの借りも返したいリバプールは、序盤から攻めたてる。

 前半14分にはCKの流れからFWルイス・スアレスの折り返しを受けて、DFママドゥ・サコがシュートをしたが、枠に飛ばせなかった。守備を固めて速攻を狙うチェルシーは、同35分にMFモハメド・サラーのシュートがPA内でDFジェン・フラナガンの手に当たるが、ハンドを取ってもらえない。

 判定に助けられたリバプールは、前半41分にDFアシュリー・コールのパスミスから最後はスアレスがシュートを放ったが、得点を挙げることはできない。このまま前半が終わるかに思われたが、チェルシーがリバプールのミスを突いた。横パスを受けたジェラードのトラップミスにより流れたボールを回収したFWデンバ・バが、GKシモン・ミニョレの股間を抜くシュートを決め、1点をリードした。

 ホーム・アンフィールドの後押しを受けるリバプールは、後半に入り猛攻を仕掛ける。後半13分にはMFルーカス・レイバを下げて、かつてマンチェスター・シティとチェルシーでプレーしたFWダニエル・スターリッジを投入する。その直後、MFジョー・アレンがMFジョン・オビ・ミケルのクリアーしたボールをダイレクトボレーで捉えたが、GKマーク・シュウォーツァーのセーブに遭う。

 全員でゴールにカギをかけながらも、一発を狙うチェルシーも17分には、MFアンドレ・シュールレが左サイドを突破し、フィニッシュに持ち込んだが、GKミニョレがパンチングで2点目を与えない。

 欧州CLと並行して戦っているチェルシーに、足を吊らせる選手が続出する中、リバプールは攻め続ける。しかし、ジェラードのミドルシュートも、スアレスのヘッドも、GKシュウォーツァーの壁を破れない。

 後半32分にチェルシーは、DFガリー・ケーヒルを起用して、5バックにする。さらに39分にもデンバ・バを下げて、FWフェルナンド・トーレスを起用するなど、時間を使いながら戦った。後半アディショナルタイムには、途中出場のMFウィリアンがパスカット。トーレスにパスを出すと、トーレスは無人のリバプール陣地を疾走。GKと1対1になると、横にパスを出す。これをウィリアンが受けて、楽々とゴールイン。

 結局、チェルシーが2-0で勝利し、リバプールとの勝ち点差を2として、優勝に待ったをかけた。チェルシーは、リバプールに対してシーズンダブルを達成。欧州CLのアトレティコ・マドリーとの第2戦に弾みをつけた。一方のリバプールは、4試合を残すマンチェスター・シティとの勝ち点差が6のままで、全勝しても勝ち点で並ばれる可能性が出てしまった。

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