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ネドベド氏がトッティを批判 「ビッグクラブでプレーしたことがないから…」

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頂上対決での判定騒動は終わらず

 ユベントスの幹部であるパベル・ネドベド氏が、ローマFWフランチェスコ・トッティの発言に不快感を表し、トッティを批判した。

 トッティはユーベがローマを3-2と下した5日の試合後、判定への不満から「いつも結局ユーベが勝つ」「ユーベがいる限りローマは2位止まり」「ユーベは別のリーグで戦うべき」と怒りをあらわにした。

 これに対し、ユーベのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)や、アンドレア・アニェッリ会長夫人が反論しているが、ネドベド氏もトッティの発言が気に入らなかったようだ。

 6日、ネドベド氏はイタリア『イタリア1』の番組で、次のように語った。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『コッリエレ・デッロ・スポルト』などが伝えている。

「トッティは偉大な選手で、私は尊敬している。だが、彼の発言には怒った。彼はユーベのようなビッグクラブでプレーしたことがない。だから、それがどういうものかを分かっていないんだ。ユーベで仕事すれば、すべてが反対に回る。審判たちの姿勢にも影響するんだ。ユーベ有利の判定になることを恐れる」

「第6節でトッティが言ったようなことをユーベのキャプテンが言えば、その選手がキャプテンでとどまることはないだろう。まだ第6節だというのに、リーグ戦がねじ曲げられているなど、どうして言えるのだろうか? ここから何かが起きた場合はどうするんだ? (ジャンルカ・)ロッキ主審はイタリアで最も優秀な審判の一人じゃないか」

 一方で、ネドベド氏はサポーターの間にも緊張があることへの懸念を示した。5日の試合ではユベントスサポーターがローマのベンチにいた人間に手を出し、ユーベが罰金処分を科されている。

「トッティが交代したときに、スタンドが彼に拍手を送ることを願っていた。だが、残念なことにイタリアにはそういう文化がないんだ。アウェーでプレーすれば罵倒される」

「私は、ベンチとサポーターが近いことを気に入っているが、サポーターはアスリートに対して敬意を持たなければいけない。イタリアでは、自分のチームを応援するよりも、別のチームのアンチになる文化があるんだ。これは良くないことだよ」

 なお、今回の判定騒動で、イタリアでは映像判定導入の是非が再び議論の的となっている。だが、ネドベド氏は「私は反対だ。サッカーの美しさが損なわれる」と語った。

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