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クラシコ前、ダフ屋に囲まれるベルナベウ マドリーは取り締まらず?

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 21日にレアル・マドリーバルセロナのクラシコが行われるが、戦いの舞台となるマドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでは多くのダフ屋が見られる。スペイン『マルカ』が報じた。

「あなたの年間シートを買います。良い値で、100%内密に」。現在ベルナベウの周囲では、試合を中心にして、このようなチラシが配られている。彼らの目的は、マドリーのソシオ(クラブ会員)から年間シートを借り受け、国外のサッカーファンに販売することだ。その動きは、昔と比べて、かなり組織的となっている。

『マルカ』はダフ屋とコンタクトを取り、その仕組みについて説明を受けている。曰く、彼らが「VIP」と称する顧客は、主に海外のサッカーファンであり、アラブ人が中心という。ソシオから会員証を借り受け、封筒に入れたそれを試合前にホテルで顧客に手渡し、試合後に回収。ソシオには試合から3日以内に返却される。

 驚くべきは、マドリー側がこうしたダフ屋の行動を黙認していることである。『マルカ』がコンタクトを取ったダフ屋は、これがWin-Winのビジネスであると語る。

「マドリーは我々の動きを理解しているが、何も言うことはない。ソシオは退会処分となる恐れがあるが、クラブには止められないんだよ。彼らには我々の顧客が、ソシオよりもスタジアムやクラブショップに金を落とすという理解がある。このビジネスでは、全員が得するんだ。ソシオは年間シート料の半額を取り戻せるわけだしね」

 ダフ屋はクラシコでは6000人ものソシオが会員証を貸し出すと言い、転売で動く額は50万ユーロにも上る。

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