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“アンチェロッティ流”を踏襲するジダン、「ベニテスに規律を押し付けられていた」と漏らす選手たちを解放

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 解任されたラファエル・ベニテス監督の後任として、レアル・マドリーを指揮するジネディーヌ・ジダン監督だが、試合では選手たちの自主性に重きを置いている。スペイン『マルカ』が報じた。

 指揮官としての初陣となった9日のリーガエスパニョーラ第19節デポルティボ戦で5-0の大勝を飾ったジダン監督だが、そのスタイルはアシスタントコーチとして一緒に働いた、ベニテス監督の前任カルロ・アンチェロッティ監督のものを踏襲。つまりは規律を最低限にとどめ、選手たちの裁量も重視するスタイルだ。

 『マルカ』によれば、ベニテス前監督の下でチームの面々は不満を溜め込んでいた様子。選手たちは「ボールを受けてもいないのに、すべきことを言ってくる。試合をラジオ放送して、ピッチサイドから規律を押し付けてくるんだ。彼の指示に我慢する必要がないよう、サイドを変更することを望んだ者もいた」と漏らしていたという。

 そのような厳格な規律から、選手たちを解放したのがジダン監督だった。元フランス代表MFがデポル戦で選手たちに送った指示は最低限で、拍手など意気を上げるようなジェスチャーが大方を占めていた。これはアンチェロッティ監督のやり方を彷彿とさせるものだった。

 ジダン監督はまた、74分にハットトリックを達成していたMFガレス・ベイルをピッチから下げ、同選手に対するスタンディングオーベーションを誘導。現役時代の感覚からか選手が心地よさを得られるつぼも押さえているようだ。

 選手たちに自由を与えれば無秩序となる可能性もあるが、そこはサッカー界有数のレジェンド。選手たちのジダン監督への信頼は、現在のところ一切揺らいでおらず、同指揮官から指導を受けられることに大きな喜びを感じている様子だ。選手たちが自由とモチベーションを手にしたマドリーは、ここから上昇気流に乗ることができるのだろうか。

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