先日の試合でバルセロナDFジェラール・ピケに指を差されて審判への不満を示されたスペインプロリーグ機構ラ・リーガのハビエル・テバス会長が、一連の騒動に対する自身の見解を述べている。

　8日のリーガ・エスパニョーラ第17節、敵地でビジャレアルに1-1と引き分けたバルセロナ。この試合のレフェリングに納得が行かなかったピケは、試合終了後ロッカールームに引き上げる前のトンネルで立ち止まり、テバス会長らが観戦していた貴賓席に向かって何やら叫んでいた。

　スペインの一部メディアでは、ピケがテバス会長を指差して「見ていたか?そう、あなた、あなたのことだよ」と口にしていたことが報じられた。だがリーガの審判を割り当てているのはスペインプロリーグ機構ではなく、スペインサッカー連盟の審判技術委員会である。つまり、審判団とテバス会長の間に直接的な関係性は存在しない。

　テバス会長はこれを受け「よく考えたが、ピケの言動は私に向けられたものではなかったと思う。おそらく彼は私がスタジアムにいたことさえ知らなかった。彼のメッセージはほかの人に向けられたものだろう」と話している。

　さらにテバス会長は「スタンド観戦がピケの注意を引くほど私は重要な存在ではない。ピケは賢い青年だ。審判団の選出が我々の管轄ではないことを理解していると思う」と語り、次のように続けている。

「ビジャレアル戦後のピケの発言は、あの試合だけに起因するものではない。その前のサン・マメスでの(アスレティック・)ビルバオ戦も関係している。だが私は介入しない。試合終了後に熱くなっていたのだろう。これ以上重要性を誇張する必要はない」

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