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一発退場のヘルタ主将、読唇術により発言内容が判明…主審侮辱は誤審か

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レッドカードを提示されるヘルタ・ベルリンFWベダド・イビセビッチ

 ヘルタ・ベルリンは23日に行われたブンデスリーガ第6節でマインツに0-1で敗れている。この試合の90分にヘルタの主将、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWベダド・イビセビッチは主審を侮辱したとされ、一発退場を言い渡されたが、同選手は試合後にそれを否定。読唇術を使って自身の発言が読み取られることを求めた。

 この試合の後半、マインツのFW武藤嘉紀にPKを奪われ、それを決められたヘルタは1点を追う展開となった。その後、同点に迫る場面を迎えるも反撃は実らず。90分にはイビセビッチはトビアス・シュティーラー主審と言葉を交わすと、同氏を侮辱したとされレッドカードを提示され、ピッチを退くことになった。

 イビセビッチはその場面では倒れ込んでいた相手DFによる時間稼ぎを指摘し、プレーの再開を要求。だが主審はヘルタの主将がこめかみをケガしていることでその手当のためにピッチ外に送り出そうと指示したが、同選手に「あんたはクソだ」と言われたため、退場処分とせざるを得なかったと試合後に明かしている。

 それに対し、イビセビッチは反論している。「僕は彼に『それは酷い』と言ったが彼には『あんたはクソだ』と聞こえた。12歳の子供じゃあるまいし! なぜそんなことを僕が言わなければいけないんだ? こういうときこそ読唇術で読み取ってほしい」と主審の判断を非難した。

 そしてドイツ紙『ビルト』は読唇術を使って、この場面を“解説 “している。実際にイビセビッチが「それは酷い」と言うと、主審が「君は退場だ」とレッドカードを提示したとのこと。選手は「『それは酷い』と言っただけだ」と主張すると、主審はヘルタのMFバレンティン・シュトッカーに向かって「彼は私に『あんたはクソだ』と言ったと思った」と一発退場を説明したことが明かされた。

 しかし、事後に発言の内容が明らかになってもイビセビッチは出場停止を免れないかもしれない。『ビルト』によると、主審が選手に侮辱されたことを試合の報告書に記した場合、DFB(ドイツサッカー連盟)は同選手に2~5試合の出場停止処分を科す可能性があるという。

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