イタリア代表に初招集されたFWパトリック・クトローネが、ミランで関わった人への感謝の気持ちと代表定着への意欲を語った。

　昨シーズン、トップチームでプレーしたのは途中出場の1試合のみとほとんど出番がなかったクトローネ。しかし、今シーズンはここまで全コンペティションで15ゴールを挙げる活躍を見せ、ミランになくてはならないストライカーとなっている。

　1年間で大きく成長したクトローネは、今季から監督に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾが自身の活躍を後押ししたと話し、昨年まで過ごしていた下部組織のコーチにも感謝の言葉を残した。

「僕は元々ゴールには貪欲な選手だったけど、ガットゥーゾが僕にさらなる闘争心を植え付けてくれたんだ。1年前、僕が下部組織にいたなんて信じられないよ。ガットゥーゾだけじゃなく、僕をこの場所に導いてくれた全てのコーチに感謝したいね」

　続いてクトローネは、自身の代表招集が飛躍のきっかけであることを強調。一方で、初めて代表ユニフォームに袖を通した20歳のフォワードに浮かれた気分はないようだ。

「両親が僕に地に足をつけて生きることの大切さを教えてくれたんだ。僕はまだ何も成し遂げていない20歳の選手に過ぎないよ。もちろん、招集されたことだけに満足するつもりはないし、絶対に試合に出場してみせるよ。今回の招集を偉大な物語の序章にしたいね」

　イタリア代表は金曜日にアルゼンチン代表と対戦するが、この試合ではバルセロナFWリオネル・メッシの出場も予想されている。

「彼と同じピッチに立てるだけでもとんでもない栄誉」と憧れのスーパースターとの対戦に目を輝かせたクトローネだが、ミランが産んだストライカーの代表デビューの瞬間は訪れるのだろうか。

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