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人種差別撤廃を訴えるバロテッリ「外見は違っても、僕らはみんな平等」

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FWマリオ・バロテッリが人種差別撤廃を訴える

 ニースのFWマリオ・バロテッリは、黒人であるがゆえに風当たりが強かったと考えている。フランス誌『So Foot』のインタビューで明かした。

 バロテッリは、1990年にシチリア島パレルモでガーナ移民の両親の下に生まれた。しかし経済的な事情からイタリア人夫婦に引き取られ、イタリア人として育てられた。だが法律上、イタリア国籍を取得したのは18歳になった2008年のこと。複雑な背景を持つニースFWは、自身が黒人であるためにトラブルが多かったと主張している。

「いくつかのスタジアムでは、“黒人のイタリア人は存在しない”と叫ばれたけど、僕はその真逆を証明している。不適切な法律のせいで、僕がやっとイタリア人になれたのは、18歳になったときだったけどね。もし自分が白人だったとしたら、きっとトラブルはもっと少なかったと思う」

 もし白人に生まれていたとしたら、問題を起こした場合でも、長く糾弾されることはなく受け入れてもらえたはずだと、27歳のイタリア人ストライカーは考えている。

「おそらく、何かやらかしたり、間違った態度はとってしまったとは思うが、もっと早く許してもらえたのではないか。イタリアは人種差別的な国ではないが、人種差別は存在する」

 最後にバロテッリは、自身の体験を踏まえ、人種差別の撤廃を呼びかけた。

「変えられるかどうかは、自分たちにかかっている。外見は違っても、僕らは皆、平等なのだと次世代へ伝える必要がある」
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