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マティッチが“ポピーの花”を着けない理由…戦争で思い出す辛い過去

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ポピーのマークを着けていないMFネマニャ・マティッチ(写真左から1人目)

 マンチェスター・ユナイテッドセルビア代表MFネマニャ・マティッチは、“ポピーの花”を着けない理由を明かしている。

 プレミアリーグでは監督などが、毎年11月に戦没者を追悼するための伝統的なしるしであるケシの花(ポピー)のマークを着け、近年では選手たちがユニフォームに着用することでも知られる。

 2014年からプレミアリーグでプレーするマティッチは、以前まではポピーの花をユニフォームに着けていたが、考えを改め、着けなくなった理由を自身のSNSで説明している。

「皆がなぜポピーの花を着けるのかは理解しているし、権利を尊重する。もちろん、戦争のために愛する人を亡くした人には全面的に同情する心もある。ただ、僕にとって個人的に戦争について思い出すことは、1999年、僕が12歳のときに住んでいたウブを爆撃されたことだけなんだ。今はポピーを自分のユニフォームに着用することが正しいことだとは感じない」

「イギリスの象徴的なものであるポピーの花を着けないことで、誰かを傷つけたり、怒らせたくはしたくないけど、全員に生い立ちなどの背景があり、個人的な理由による選択なんだ。全員が僕の理由を理解してくれることを願っている」

 少年時代に戦争で辛い経験があったことを明かすマティッチ。彼の個人的な選択に腹を立てる人はいないだろう。

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