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久保にも言えること?マドリー下部組織出身者が語るトップ定着の難しさ「得るものは大きくても…」

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 シャルケのMFオマール・マスカレルが『Goal』の独占インタビューに応じ、レアル・マドリーの下部組織在籍時代を振り返っている。

 マスカレルは16歳の頃にテネリフェからレアル・マドリーの下部組織へと加入。2011年からレアル・マドリー・カスティージャでプレーした。当時の記憶について「ポジティブな思い出しかない」と話し、前向きに振り返っている。

「もちろん最初は、カナリア諸島を離れることは簡単ではなかったよ。家族や友人がいたからね。母はそれほどサッカーに興味がある人ではなかったから、最初はそれ(マドリーへの移籍)がどういうことかわからなかったんだ(笑)。けど、プロ選手になる夢を実現させるにはこのステップを活かさなくてはいけなかった。それに、レアル・マドリーは人生で一度しか止まってくれない電車みたいなもの。逃すわけにはいかないよね」

 その後、ジョゼ・モウリーニョ監督在任時の2013年にトップチームデビュー。オサスナ戦に途中出場を果たしたが、結局トップチームでの出場はこの1試合のみに。若手がトップに定着する難しさをこう語った。

「レアル・マドリーは世界で一番のビッグクラブだ。あのクラブを経験してからは、そこまで強く印象に残るものは何もないよ。初めてトップチームと練習したときは、そこにメスト・エジル、クリスティアーノ・ロナウド、シャビ・アロンソ、そしてセルヒオ・ラモスがチームにいた。ユース上がりの若手じゃほぼノーチャンスだ。トップチームと練習する機会はよくもらっていたし、アメリカでのプレシーズンにも帯同させてもらった。けれど、そのときに分かったのは、得るものは大きかったものの、僕はまだ成熟したプロではないということだった」

 出場機会を求めてレンタル移籍し、そこで結果を残してもトップチームでなかなかチャンスが与えられないのは、DFヘスス・バジェホやMFマルティン・ウーデゴーアといった例を見ても明らか。今夏にレアル・マドリーへ加入し、注目を集めた日本代表MF久保建英だが、まだまだ険しい道のりが待っていそうだ。

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