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アトレティコ、昨夏獲得のセルビア人FWを起用しない謎

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出場機会が限られているイバン・シャポニッチ

 昨夏の移籍市場でベンフィカからアトレティコ・マドリーに加入しながらも一向に出場機会を与えられないFWイバン・シャポニッチの代理人が、同選手の現状を嘆いている。スペイン『アス』が伝えた。

 U-20セルビア代表として同年代のワールドカップ優勝を経験するなど、順調なキャリアを送ってきたシャポニッチ。だが今夏にBチームに所属していたベンフィカからアトレティコへ移籍すると、大きな壁にぶつかることになった。

 今夏プレシーズンの一戦目でアトレティコデビューを果たし、1ゴールを決めたものの、それ以降は一向に出場機会を得られず。FWジエゴ・コスタをはじめ欠場者が出ても、ディエゴ・シメオネ監督は22歳のセルビア人FWを戦力とみなしていないようだ。

 こうした状況に同選手の代理人ミハ・ムラカ氏は不満の声を挙げる。GKヤン・オブラクの代理人も務める同氏は『アス』とのインタビューに応じ、まずアトレティコのシャポニッチ獲得の経緯を説明した。

「昨季終了後、アトレティコはカリニッチが退団すること、彼に代わる三番目のストライカーの獲得が必要であることを説明した。彼らの考えは、ジエゴ・コスタ、モラタを前にチャンスを待てる、競争力ある選手を獲得することにあった。だから私はシャポニッチがふさわしいと思ったわけだ。彼は若く、未来があり、勝者のメンタリティーを有している。U-20ワールドカップで、チーム最年少ながら王者にもなったわけだしね」

「彼は16歳でパルチザンというビッグクラブでプロデビューを果たし、ベンフィカはそのポテンシャルを見て300万ユーロを支払った。ベンフィカではオブラクが3回にわたってレンタル移籍し、ヨビッチも同じような道をたどったが、彼らが今立っている場所を考えてみてくれ。だから、私はアトレティコに彼の獲得を提案した。投資額はわずかながら、クラブのトップレベルの選手になるだろう、とね。その後、アトレティコは私に連絡をよこし、彼と3年契約を結ぶことになった」

 アトレティコの説明によると、シャポニッチの練習に臨む姿勢などには、まったく問題がないようだ。

「奇妙なことだよ。なぜ、こうした状況にあるのか誰も理解していない。クラブからは彼が素晴らしい青年であり、いつだってポジティブであると聞かされている。何より重要なのは、彼が日々にわたって厳しく練習に取り組み、チャンスを待っているということだ。先週、招集外リストに含まれなかったときだってそうだ。木曜にもクラブと話したが、彼らは同じ説明を繰り返すだけだった。実際のところ何が起きているのかは、誰にも分からない」

 得点力不足に悩まされるアトレティコは、この冬の移籍市場でパリSGのFWエディンソン・カバーニを獲得する可能性が噂されている。

「では、なぜカバーニを夏に獲得しなかった?新選手の獲得は普通のことだが、しかしなぜ厳しく練習に取り組み、振る舞いも素晴らしい選手が、5分の出場機会も得られないのはどういうことなんだ?アトレティコのファンはどう彼を評価すればいい?もしアトレティコがゴールを必要としているならば、なぜ一回でもチャンスを与えないんだ?」

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