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バルセロナの今季は「悲惨なものに」…スペイン紙が指摘する4つの問題点

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バルセロナFWリオネル・メッシ

 今シーズンのバルセロナについて、スペイン『マルカ』紙は「リーグリーダーの完全な崩壊」とし、特集を組んだ。

 リーガ・エスパニョーラ第27節消化時点で首位を走り、チャンピオンズリーグ(CL)でも未だトロフィー獲得の可能性を残すバルセロナ。しかし、今季は指揮官交代やフロント陣のスキャンダル、リオネル・メッシら選手と上層部の齟齬など、多くのネガティブな話題が取り上げられてきた。

『マルカ』は、「バルセロナの19-20シーズンは、物議をかもすものから、悲惨なものに変わった」とし、以下のように綴った。

「論争、告発、後悔、サイクルの終焉、リソース不足が組み合わさり、雰囲気は酷いありさまだ。メッシのリーダーシップまでもが批判され、争いを続ける人を含めて誰もが批判の対象となっている。これは時代の兆候であり、タイトルだけで十分ではない」

 そして、それぞれについて分析している。まずは上層部。「カンプ・ノウのファンは、2試合連続で批判を向けた。これは彼らが下した決断、ピッチ外のすべてのことによるものだ」とし、「多くの関係者はジョセップ・マリア・バルトメウ会長の任期が2021年で終わるため、非常に批判的だ」と足並みが揃わないことを指摘した。

 続いて挙げられたのはドレッシングルーム。「選手たちは良いシーズンではないことを認識しており、それがパフォーマンスに反映されている」とし、選手たちのパフォーマンスも問題であるとしている。

「メッシは、このチームがCLで優勝するには苦労するとさえ告白した。ジェラール・ピケ、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンも懸念を示している。層の薄いスカッドの中で、一部新加入選手の酷いパフォーマンスは、プレーと結果の不一致を起こしている。特にアウェー戦で」

「ソシエダ戦(第27節:1-0)は完璧な例で、疲労感があり、優柔不断で、脅威もフィットネスも集中力も欠けていた。チャンピオンになるという野望を示せなかった。勝利こそ収めたが、ファンは指笛を吹いた」

 続いて、キケ・セティエン監督をはじめとするコーチングスタッフに言及。「バルセロナのDNAとポゼッション・フットボールを回復するのを手伝ったが、望ましい影響を与えてはいない。多くの試合でカンプ・ノウのファンはブーイングを浴びせている」と指摘している。

 最後に、ラ・マシア(下部組織)について「セティエンの到着は、若手選手のチャンスだと捉えられていた。しかし、うまくはいっていない。若手にはチャンスがなく、育成がどう機能しているのか、疑問を投げかける」と綴っている。

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