オランダの保健相ヒューゴ・デ・ヨング氏は、ワクチンが完成しない限りサポーターはスタジアムで観戦できないと考えているようだ。イギリス『スカイスポーツ』が伝えた。

　世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。3月中旬までに各国のリーグ戦は軒並み中断され、今夏のメインイベントである東京オリンピックやEURO2020、コパ・アメリカも開催が見送られることが決まった。

　オランダでは、政府が9月までの大規模イベントの開催禁止を発表。ヨーロッパで初めて国内リーグ戦の打ち切りを決定している。同国の保健相を務めるデ・ヨング氏は、政府が9月からのイベント開催を許可した場合でも、サポーターの入場を認められないと議会への投書に綴った。

「観衆を許可する時期について言及することはできない。ワクチンがある場合のみ可能になるが、どれだけの期間を要するのか誰にもわからない。もちろん、すぐにそうできることを我々は望んでいるが、1年かそれ以上を要することが現実的だ」

　なお同メディアによると、新たなワクチンを開発するまでには平均で10年を要する模様。その一方で、世界的な関心や巨額の投資により、数か月単位で用意できる可能性を指摘する専門家もいるようだ。

　現在、ヨーロッパ主要リーグの中ではオランダとフランスで2019-20シーズンのリーグ戦打ち切りが決定。ドイツでは政府が再開にゴーサインを出し、スペインやイタリア、イングランドでは最終決定こそ下されていないが、再開に向けて準備を進めている。

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