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新型コロナ感染の元ミラン会長ベルルスコーニ氏が予防措置で入院、容体がやや悪化か

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シルビオ・ベルルスコーニ氏の容体がやや悪化か

 新型コロナウイルスに感染した元ミランの名物会長シルビオ・ベルルスコーニ氏の容体がやや悪化し、病院へ搬送された。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数メディアが現地時間4日に報じている。

 イタリアの元首相でもあるベルルスコーニ氏は2日、新型コロナウイルスに感染したことを発表。しかし3日には、「もう熱もない。選挙運動を行うつもりだ」と語り、元気であることをアピールしていた。ところがその後、症状が出始めたことから予防的措置を取り、ミラノ市内のサン・ラファエーレ病院へと搬送された。

 ベルルスコーニ氏が率いる政党フォルツァ・イタリアのリチア・ロンズッリ上院議員が、イタリア国営放送『Rai』のテレビ番組に出演。今月末に84歳の誕生日を迎える元ミラン会長の病状について、「ベルルスコーニは昨夜、搬送されて病院で一夜を過ごした。新型コロナウイルスによる病状の経過を見守るために予防的な意味で入院が必要だったが、元気な様子だ」と説明しており、現時点においては深刻な状況ではないとみられている。

 ベルルスコーニ氏が休暇で訪れた人気の観光地サルデーニャ島では新型コロナウイルスの感染者が相次いでおり、同島に拠点を置くカリアリで複数選手が陽性反応を示したほか、バカンスを過ごしたボローニャ指揮官シニシャ・ミハイロビッチなど多くの著名人の感染が発覚している。またベルルスコーニ一家では息子のルイジ氏および娘のバルバラ氏も感染。ベルルスコーニ氏が所有するサルデーニャの別荘で自主隔離を行っているほか、元ミラン会長のパートナーであるマルタ・ファッシナ下院議員も陽性が報告されている。

 かつてミランで黄金期を築き、29個のタイトルをもたらしたベルルスコーニ氏。2017年にクラブを売却したが、翌年にセリエC(イタリア3部)のモンツァを買収してサッカー界に復帰した。モンツァは今年、元ミラン指揮官クリスティアン・ブロッキの下でセリエB昇格が決定。5日にはミランの本拠地で親善試合が予定されており、元名物会長のサンシーロ帰還に注目が集まっていた。

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