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バイエルンのルンメニゲCEO、半年前倒しでの退任を表明…7月1日にカーン氏が後任として就任

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カール・ハインツ・ルンメニゲCEOが退任表明

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)は1日、6月いっぱいで退任する意思を表明した。7月からオリバー・カーン氏がその後任を務める。

 1991年にバイエルンの副会長に就任し、2002年からCEOを務めていた現在65歳のルンメニゲCEOが退任。今年12月末の契約満了を待たない決断について同氏はクラブ公式ウェブサイトの声明で「戦略上最も賢明かつ理に適ったタイミングだ。事業年度終了を迎えると同時に、新しいコーチ陣とともに新たな局面に臨むことになる」と説明。「新シーズンの始まりとともにオリバー・カーンが新CEOとして責任を担うべきだ。それは関係者のためであり、従ってFCバイエルンの未来のためでもある。私は既に2年前に、慎重な移行を図ること話したが、それがここで実行されることになった」と続けた。

 また、現役時代も1974年から10年間バイエルンでプレーした経歴を持つルンメニゲCEOだが、次のような感謝の言葉を口にしている。

「達成感と誇りに満ちた別れとなり、クラブを競技や経済、組織の面においても完璧に機能する状態で引き渡すことができる。それこそ私にとって重要だった。FCバイエルンで出会った多くの人々に、当然ながらまず経営陣の仲間であるヘルベルト・ハイナー会長、そして各委員会、その中でもとりわけ監査役会へ感謝を告げたい。またFCバイエルンの従業員の全員、そしてもちろん我々のファンタスティックなファンたちにも感謝したい」

「彼らが一日でも早く再びチームをスタジアムで応援できることを祈る。FCバイエルンに対しては、最高の栄誉を手にし、今後も変わらぬ価値観と揺るぎない一体感を維持していくことを心の底から願っている。私は確かにバイエルン地方の方言を学んだことはないが 、別れに際しこう言わせてもらおう。『ミア・ブライム・ミア』(『我々はずっと我々』)」

 後任となるカーン氏は「カール・ハインツ・ルンメニゲはCEOとして、20年以上にわたりFCバイエルンのために素晴らしい仕事を行ってきた。その間、クラブは勝ち得ることのできるすべての栄光を勝ち得てきた。彼のFCバイエルンでの功績は計り知れない」とコメント。「ここで私がFCバイエルン・ミュンヘン株式会社のCEOとして責任を引き継ぐことになる。過去18カ月間、クラブのあらゆる面に関して学び、FCバイエルンがどのように機能し、どのような課題が我々を待ち受けているかを余すことなく知ることができた。その任務やそれに伴う責任を背負うことになるが、それらをとても楽しみにしている」と意欲を語った。

 選手としてはバイエルンで2度のUEFAチャンピオンズカップ制覇、2度のリーグタイトル、さらに2度のバロンドール受賞など数多くの栄光を手にしたルンメニゲ。CEOとしては2度のチャンピオンズリーグ制覇、14回のリーグタイトルを経験。ウリ・ヘーネス前会長とともに“バイエルン黄金時代”を築き上げた人物と言っても過言ではないそんなルンメニゲ氏が表舞台から退くことになる。

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