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バイエルン歴史的大敗に落胆のミュラー「どう伝えようが自由。僕らには何の言い分もない」

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バイエルンのMFトーマス・ミュラー

 バイエルンは、27日に行われたDFBポカール2回戦でボルシアMGに0-5で歴史的大敗を喫した。試合後、バイエルンのMFトーマス・ミュラーはドイツ『ARD』で落胆をあらわにした。

 開始早々に失点し、前半だけで3点のビハインドを背負ったバイエルン。後半にはさらに2点を追加され、0-5で敗れた。DFBポカールで5点差の敗戦はクラブ史上初めて。欧州カップでの各コンペティションでも4点差以上で敗れたことのないバイエルンだが、5点差以上で敗れたのは1-7で大敗を喫した1978年のブンデスリーガでのデュッセルドルフ戦以来、43年ぶりとなる。

 そして、クラブの顔でもあるミュラーももちろん、キャリアでこのような大敗は未経験。フル出場した試合後、心境を語った。

「最後までFCバイエルンの“怒りのエンジン”がかかる場所を見つけることができなかった。自分たちのパフォーマンスに落胆している。ここに来てくれたファンたち、テレビの前で応援してくれたファンたちに謝罪することしかできない。スーパーな試合をしたグラットバッハには祝福しなければいけない」

「普通なら相手がいいプレーをするかどうか、僕らが決めたいものだ。だが、みんなに裏切られたマヌ(マヌエル・ノイアー)を除けば、今日ピッチに立った全員は最悪なパフォーマンスをした。このような大事な試合で、バイエルンのチームのグループ全体が崩壊することは、僕自身は経験したことない。なので正直言えば、今はなかなか消化し難い」

 記者に「どの時間帯から勝てないと感じ始めたのだろうか」と問われたミュラーはこのように語った。

「1点目や2点目のあとはまだスイッチを入れることができると思っていた。ハーフタイム前の15分間はそれが少しできていたのかもしれない。3点ビハインドとなってからが、この試合でのベストな時間帯を迎えたのかもしれない。そこで1点返せたかもしれない。でも、それだけだ」

「ハーフタイム後、少し変化を加えることを試みた。感情面も含めてね。あらゆる面で間違った方向に進んでいたんだ。ポジショニング、デュエルへの入り方、フィジカル面……。グラットバッハにそういったところもやられていた。テクニカルな部分でもミスをし、もちろん判断ミスもあった。細々としたプレーばかりしたが、グラットバッハのプレスから抜け出すためにもっと裏を狙わなければいけなかった」

「だが、早い段階で4点目を決められた。70分~75分に1点返せたらまだ何かクレイジーなことが起こるかもしれないと考えた。ただ正直言うと、そういうようには見られなかった」

 コロナ感染で自粛中のユリアン・ナーゲルスマン監督がドレッシングルームにいなかったことも影響したのだろうか。

「何をどう伝えようが君たち(取材陣)の自由だ。僕らには何の言い分もない。僕らはそれを受け止めなければいけない。今日に関してはどんな疑問を投げかけられてもそのすべてが正解ということだ。僕らは何としても切り替えなければいけない。時間はあまりないのでね。土曜日には(ウニオン)ベルリンとの次の試合が待っている」

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