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長谷部誠と以前は共演も今はポジション争いのライバルに…オーストリア代表CBは出場機会激減?

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 今季のフランクフルトは、元日本代表MF長谷部誠が3バックの中央で出場するようになってからようやくチームパフォーマンスが改善した一方でDFマルティン・ヒンターエッガーは出場機会が激減。クラブのマルクス・クレシェ役員はその後者の状況について言及した。

 現在29歳のオーストリア代表DFヒンターエッガーは2018-19シーズンの冬にフランクフルトに加入。左利きセンターバックはアディ・ヒュッター前監督の下では20年夏までは主にリベロ・長谷部の左側でプレーし、その長谷部が中盤に置かれることが多かった昨シーズンは3バック中央が主戦場となった。

 そんなヒンターエッガーだが、そのポジションでオリバー・グラスナー監督を迎えた今夏以降も絶対的なレギュラーとしてプレー。しかし、先月負傷離脱強いられてから復帰したあとも長谷部にポジションを奪われる格好で初めて2試合連続でベンチに甘んじることに。彼がプレーしていない試合で開幕6試合白星なしとなかなか調子が上がらなかったチームはリーグ戦3連勝し、デュエルに強い“熱血派”ヒンターエッガーではなくビルトアップに長ける“頭脳派”長谷部を起用することが、プレー内容の改善に結び付いたと現地メディアで指摘されていた。

 また先日には「マコトは我々が目指すフットボールにおいてカギとなる存在だ」と長谷部を絶賛した強化担当のクレシェ役員だが、地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』ではヒンターエッガーの現状についても言及。「もちろんヒンティは我々にとって重要なプレーヤーだ。最近はあまりプレーしていないが、それは彼が優れていないからではなく、ほかのメンバーたちが上手くやっているからだ」と語ると、「我々が目指すサッカー、そしてうちのプレーヤーたちにロングボールは合わない」と続けた。

 このコメントを受けた記者は、37歳の長谷部もこの先「時には休みも必要だろう」とするも、グラスナー監督は現在の(左から)エバン・ヌディカ、長谷部、トゥタの3人が構成する最終ラインを基本変えないと予想。ヒンターエッガーと同じ左利きで現在好調なヌディカを外す「可能性は極めて低い」ため、中央でプレーするのは「長谷部orヒンターエッガー」の2択と指摘し、故障者が出ない限り2人の共演は今後少ないと見るようだ。

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