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戦争に巻き込まれるウクライナの悲痛な声…残されたナイジェリア人MF「ただ次の日を迎えるために戦っている」

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ウクライナの悲痛な声

 現在ウクライナの都市リビウにいるナイジェリア人MFマイケル・オバミアが、『GOAL』のインタビューで現状について語ってくれた。

 昨年9月からウクライナのFKルフ・リビウに所属するオバミア。ロシアによる大規模なウクライナ侵攻が始まった際にもリビウにおり、現在その街を離れることができない状態となっている。そんな中でインタビューに応じてくれた18歳MFは、「僕の人生とキャリアにおいて最も壊滅的な瞬間の1つだよ」と語った。

「シーズン途中のトルコ遠征から帰国してわずか数日後、ロシアが攻めてきたんだ。この数日間は本当に混乱していて、本当にクレイジーだ」

「誰もがただ生き残るために戦っている。呼吸を整え、息を吸い、次の日を迎えるために。僕らはただ、生きていこうとしているんだ」

 ウクライナ最西端の都市リビウは、ポーランドとの国境からわずか70kmに位置。そんな立地からEUへの入国を試みるウクライナ人の避難場所ともなっている。しかし空襲警報が発令され、武装したウクライナ兵が都市部を巡回。今後の状況も不透明だ。

 オバミアは「今は非常事態にあって、ほとんどすべてのシステムがダウンしている。動いているのは病院だけ。スーパーマーケット等で食料は調達できるが、午前中しか開いていない」と現状について語りつつ、悲痛な声を上げた。

「外に出ると、多くの死傷者を目にする。恐怖と不安、アクシデントが街中のあちこちで起きているんだ。人々は街や国から出ることを心から心配している。僕らは何度か外に出ようとしたけれど、今はここに留まっている」
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