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「明らかに差別」ロシア側がFIFA&UEFAの出場停止措置に反発

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ロシア側が反発

 ロシアサッカー連合(RFS)は2月28日、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がロシアの代表チームおよびクラブチームを国際大会から排除する決定を下したことに関し、「断固として反対する」と異議を唱えた。

 RFSは声明で「この決定は、国際大会の規範や原則、スポーツの精神に反すると私たちは考える。明らかに差別的であり、膨大な数のアスリート、コーチ、クラブや代表チームのスタッフ、そして最も重要な、国際スポーツ組織が最初に守るべき何百万人ものロシアや海外のサポーターにとって有害なものである」と非難している。

 さらに「このような行動は、平等、相互尊重、政治からの独立という原則を守ってきた世界のスポーツ界に亀裂を生じさせている」と指摘し、「国際スポーツ法の規範に基づき、FIFAおよびUEFAの決定に対して異議を申し立てる権利を留保している」とした。

 FIFAとUEFAは同日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対し、クラブと代表チームの全大会への出場を一時的に停止する措置を取ると発表。これにより、ロシア代表は今月下旬に開催されるカタールW杯欧州予選プレーオフに出場できなくなった。

 また、UEFAヨーロッパリーグ(EL)で決勝トーナメント1回戦に勝ち進んでいたスパルタク・モスクワも敗退となり、同日に公式声明で「FIFAとUEFAの決定は予想されていたものの、私たちを動揺させた。残念ながら、このヨーロッパリーグでの私たちの努力は、スポーツから可能な限り遠い理由で台無しになってしまった」と嘆いている。

 その上で「スポーツは最も困難な時期であっても、クラブの立場から橋を架けるべきで、焼き払うべきものではない」と主張。「同意できないが、従わざるを得ない決定がなされた。スパルタクは、ロシアリーグと国王杯でのプレーに集中する。誰もが必要とする平和を一日でも早く実現することを願っている」と表明した。

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