ウエスト・ハムのデイビッド・モイーズ監督は、FWアンドリー・ヤルモレンコの様子を明かした。

　ウクライナがロシア軍の侵攻を受ける中、ロシアのサンクトペテルブルク出身のウクライナ代表FWヤルモレンコはウエスト・ハムから数日間の休養が与えられた。そのため、先週末のウォルバーハンプトン戦を欠場した同選手だが、2日に予定されるFAカップ5回戦サウサンプトン戦を前にトレーニングに復帰する。

　母国の状況が心配される中、チームに合流したヤルモレンコについてモイーズ監督は1日のプレスカンファレンスで「すべての状況を受け、彼は本当に、本当に動揺している。ウクライナ出身の大勢の人たちもそうだろうから、我々は彼を急がせてはいない」と話し、同選手の状態を続けた。

「彼が大丈夫そうなら、彼はチームと一緒に遠征する。しかし、まだ時間が必要そうなら、さらに数日間の休養を与える。状況は日々変わっている。状況はとても早く変化しているが、我々は彼の気持ちに任せている。彼にはたくさんの家族と友人がウクライナに居て、彼らのことを心配している。彼は困難な状況であることを実感しているし、遠く離れていて、何もできない状況だ」

　また、先日のウルヴス戦前には欠場したヤルモレンコの7番が入ったシャツを着てウォームアップをした選手たちについては「クラブにいる選手たちは彼とともに素晴らしい選手たちだ。彼らは彼を元気づけようとしていたし、チームに戻そうとしていた。我々は彼と家族のことを思っている」と言及。

　さらに、モイーズ監督はロシア代表や同国のクラブチームに対して制裁を科したフットボール界の動きを称えた。

「フットボールは世界中でこのようにパワフルなツールだ。すべての国、すべての大陸がプレミアリーグやチャンピオンズリーグを見ている。だから、我々が行動に出て、ロシアを完全に孤立させることはとても重要なことだと思う。私は政治家ではないが、フットボール関係者としてこのように感じている」

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