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ガスペリーニが語る「アタランタは小さなビルバオのようだったが国際的なチームに」

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アタランタジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督

 アタランタの指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが21日、ベルガモ市内で行われたイベントに出席し、チームや過去の思い出などを語った。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 ガスペリーニは、2016年夏にアタランタの指揮官に就任。若手育成に定評のあった地方のクラブをセリエAで競争力のあるチームへと作り変え、4年目にはクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場を果たし、いきなりベスト8進出の好成績を残した。今シーズンはやや成績が低迷しているものの、3年連続で欧州CL参戦を実現させたアタランタ指揮官は、過去を振り返り、持論を展開した。

「私がここへやって来た時、まるで小さなビルバオにいるかのように感じた。だが若手選手たちへ投資するのは大変だったし、私のビジョンをチームに浸透させるために奮闘してきた。今年はやや精彩を欠いたかもしれないが、ヨーロッパの舞台での経験を通じてチームは成長できたように思う」

「おそらくアタランタは、以前のような“ベルガマスキ(ベルガモのチーム)”ではなく、国際的なチームへと変わったように思う。だがここで足踏みをしてはならない。他のライバルクラブに飲み込まれてしまうだろうからね」

 近年、ガスペリーニを模倣するイバン・ユリッチやイゴール・トゥドールといった指揮官らが台頭し始めた。アタランタ指揮官は、「光栄なことだよ。同時にまた何か新しいことを考え出すための刺激にもなる。とにかく動かなければ、何も生まれない」と述べた。

 最後にガスペリーニは、自身の現役時代を振り返り、現代の選手たちと比較した。

「選手たちは我々の頃と変わらないかもしれないが、世界が変わった。私の世代の方が現役生活は難しかったので、現代の選手たちは恵まれている。私や(アシスタントコーチのトゥッリオ)グリッティの頃は、毎年、自分たちで会長や幹部らと向き合い、1人で契約交渉に向き合わなければならなかった。前日から準備をしていたが、戦闘のようだったよ。だがこうした経験を通じて成長することもできる。自ら経験することで、現代の若手選手たちが獲得に苦労しているパーソナリティの形成にもつながっていた」

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