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ウクライナ、シャフタール指揮官が退任を示唆「最後の日かも。普通の生活に戻りたい」

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シャフタール・ドネツクのロベルト・デ・ゼルビ監督

 シャフタール・ドネツクのイタリア人指揮官ロベルト・デ・ゼルビが、クラブ公式メディアを通じて退任の意向を示した。イタリアメディア『スカイスポーツ』も2日に伝えている。

 デ・ゼルビは昨夏、3年間にわたって指導したサッスオーロ指揮官の座を退任。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を持つウクライナの強豪シャフタールの監督に就任し、今シーズンはグループステージでレアル・マドリーやインテルなどと対戦した。

 しかし、今年2月の国内リーグ再開の直前にロシアがウクライナへと軍事侵攻。リーグ戦は中断され、デ・ゼルビも同胞のスタッフらとともに国外へと脱出した。4月に入り、イタリア人指揮官はチームと再合流。トルコやギリシャなどでチャリティーマッチを行ってきたが、戦禍によりウクライナ国内の先行きが不透明な中で退任の意向を示している。

「悲しく、心が揺り動かされる一日だった。私のシャフタール指揮官としての最後の日がやって来たのかもしれない。選手からクラブの幹部に至るまで全員と話をした。もしリーグ戦が行われるのならばここに残りたいが、もしそうでないならば普通の生活に戻って仕事を再開したい。現段階では、カルチョのことはまったく考えていない。この時期をみんなで一緒に過ごせたことは非常に重要だ。だが大きな問題がある。まもなく新シーズンが始まるため、私はそれを心配している」

 さらに、イタリア人指揮官はウクライナの人々に向けて「この難しい時期に直面しているウクライナとウクライナの人々に寄り添いたい。私は尊厳と勇気、誇りを持った素晴らしい人々と共にいることが好きだ。ウクライナの人々は私に多くを教えてくれた」と語った。
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