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三好康児、好調なプレシーズンでファン・ボメル新監督の“お気に入り”に…「重要であることを証明した」と現地メディア

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アントワープMF三好康児

 ベルギー1部アントワープに所属するMF三好康児は、マーク・ファン・ボメル新監督の下でアピールに成功しているようだ。ベルギー『voetbalnieuws』が伝えた。

 現在25歳の三好は2019年夏、当初は期限付きで川崎Fからアントワープへ渡ると、2020年夏には3年契約を締結。だが、5キャップの日本代表出場歴を持つアタッカーは負傷などによりこれまでベルギーの地ではレギュラーの座を完全に勝ち切れず。昨季も公式戦32試合(3ゴール2アシスト)に出場するもそのうち12試合は途中からの出場となっていた。

 しかしながら、今夏に就任した元オランダ代表MFのファン・ボメル新監督の下で、三好は状況が好転しつつあるようだ。いずれも2-1での勝利を収めた直近のテストマッチ2戦、ザルツブルク戦ではゴールを挙げると、ディナモ・キエフ戦では『voetbalnieuws』曰く「ビッグスターの1人」として勝利に貢献した。さらに同メディアはこのように伝えている。

「マーク・ファン・ボメルはプレシーズンでアントワープとともに、特にザルツブルクやキエフ相手に収めた美しい勝利で、好印象を残している。オランダ人指揮官はそれぞれの試合で三好康児の閃きや創造性に期待を寄せ、それにより日本人選手にチームの中で大事な役割を用意することが明確に示された。三好康児も重要であることを証明し、ファン・ボメルが彼を新シーズンに向けてスタメンと考えていることに疑いはない」

 また、同メディアは三好のプレシーズンでの好調ぶりについても言及。キエフ戦では「最もゴールを脅かす存在だった」と指摘すると、「4回見せたキレのあるドリブルすべてを成功させ、輝かしいランも披露。アントワープの攻撃陣において、彼が一番精励で効果的だった」とも続けた。

 一方、地元紙『Gazet van Antwerpen』は三好の去就について以前、現行契約が2023年までとなっているため、クラブと延長に至らない限り、今夏の放出の可能性もあると報道。『voetbalnieuws』はこれについて、今のところクラブは選手側と新契約の交渉に入っていないため、「まだ、今夏の市場で売却される可能性は残っている」とするも、マーク・オーフェルマルスTD(テクニカルディレクター)は「ファン・ボメルのお気に入り」となった三好により「難しい状況に置かれた」との見解を述べた。

 昨季レギュラーシーズンを4位に終え、新シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグを戦うアントワープ。これまでオランダ代表FWフィンチェント・ヤンセンや元ベルギー代表DFトビー・アルデルヴェイレルトらを獲得するなど積極補強を続けたオーフェルマルスTDは、三好に関してはどのような判断を下すのだろうか。

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