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バルセロナに波乱の予感?西大物記者、クラシコの結果を重要視「敗れれば大混乱だ」

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チームを率いるシャビ・エルナンデス監督

 16日のラ・リーガ第9節で、レアル・マドリーとの“エル・クラシコ”に挑むバルセロナ。スペイン人大物記者ギジェルモ・バラゲ氏は、『BBC』で現状を分析している。

 今夏に大型補強を敢行し、シャビ・エルナンデス監督初めてのフルシーズンに臨んだバルセロナ。FWロベルト・レバンドフスキの大活躍などもあり、ここまでリーグ戦では7勝1分け無敗と好調を維持し、首位を走っている。一方でUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では、グループCで4試合を終えて勝ち点4と3位に。2位インテル(勝ち点7)とは直接対決の成績で劣るため(1分け1敗)、残り2試合での逆転突破は非常に厳しい状況に立たされている。

 そんな中で迎える伝統の一戦を前に、バラゲ氏は「シャビ・バルサに波乱の予感?」と題し、「財政難の中で選手獲得に1億4500万ユーロを投じたときには眉をひそめたが、一見してこれまではその賭けが成功しているようにも見える」としつつも、現チームの問題点を指摘した。

「ビッグネームとの対戦、特にファーストチョイスのDFを欠いてしまうと、困難に陥っている。それはCLでの成績からも明らかだ。もしレアル・マドリーに敗れれば、大混乱に陥るだろう」

「カンプ・ノウでのインテル戦(3-3)、シャビは『カップ戦の決勝戦』と銘打ってチームを鼓舞し、最初の45分はすべてがプラン通りに進むように見えた。しかし、後半は混乱に陥った。つまり、今のバルサはシャビが望むことを45分しかできないチームだ。困難に直面すると、それに対処できない。シャビはゲームコントロールを望むんでいるが、選手たちは速攻を好んでいる。シャビがプロセスの第1段階を終えられていないのは明らかで、本当に重要な場面で1段階レベルを上げることができるマドリーとの対戦はバッドニュースだろう」

「CLを見ればわかるように、相手のカウンターに対する対応は不十分。試合を支配しているときにはチームとして守れるのだが、速攻を打ち合う展開となるかどうかが勝負の分かれ目だ。マドリーは彼らにしかできないカウンターを狙うことが予想され、ベンゼマ、ビニシウス、ロドリゴ、バルベルデと誰が出てきても恐ろしい存在だ。この点においては、マドリーは世界最高のチームである」

 そしてバラゲ氏は、「バルサにとって今回のクラシコは、自分たちのアイデンティティを見つける新たな場になるかもしれないし、波乱を生む場になるかもしれない」と、結果次第ではDFジェラール・ピケやMFセルヒオ・ブスケツらベテラン選手、シャビ監督、さらに現在使える資金をすべて選手補強につぎ込んだジョアン・ラポルタ会長ら経営陣への批判が加熱することを予想。「カンプ・ノウは今、非常にデリケートな状態だ」と締めくくっている。

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