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元ボローニャSDが明かす冨安健洋らが即活躍できた背景「才能は多くの者が見抜けるが…」

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ボローニャからアーセナルにステップアップしたDF冨安健洋

 今年5月までボローニャのスポーツディレクター(SD)を務めたリッカルド・ビゴン氏が27日、フィオレンティーナ情報ラジオ局『Radio Firenze Viola』のインタビューに応じ、日本代表DF冨安健洋ら若き才能を発掘し、躍動させた舞台裏を明かした。

 現在アーセナルに所属する冨安は、2019年夏にシントトロイデンからボローニャへ移籍。適応期間を要することなく、加入直後から右サイドバックのレギュラーの座を勝ち取ると、目覚ましい活躍を見せて周囲を驚かせた。冨安は2年間のボローニャでのプレーを経て、2021年夏にアーセナルへとステップアップを果たしたが、ボローニャでは、日本代表DFのほか、DFアーロン・ヒッキーやDFアルトゥール・テアテらも同様の軌跡をたどっている。

 元ボローニャSDは、冨安ら若き才能の獲得がシニシャ・ミハイロビッチ指揮下で大成功を収めた背景を明かしている。

「即戦力になれる若手は存在するって? 若手に関しては、高いレベルの才能を見抜くだけでなく、移籍先のチーム内で求められる特徴も見極める必要がある。“強い選手”には絶対的な価値があるが、その“強い選手”がある環境においては“間違った選手”になってしまう可能性もある」

「チーム内におけるディレクターの仕事が特殊であり、困難である理由は、重要な技術や特徴を持つ選手の中から、チームのプレースタイルや哲学、監督やチームメイト、選手層やクラブの野心など、幅広い視点で環境に合う選手を見極めなければならないからだ」

「若手の才能を見抜くこと自体は多くの者にもできることだが、受け入れ先となるクラブが選手にとって適切で、その才能を育てていける環境かどうかを見抜くのは困難だ。我々の仕事は才能を見極めることではなく、育てることだ。才能を見つけても、育てられなければ、見つけられなかったも同然だ」

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