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久保建英、4戦連続MOMならず…ソシエダは降格圏バレンシアに2023年初勝利を献上

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MF久保建英は途中交代

[2.25 ラ・リーガ第23節 バレンシア 1-0 ソシエダ]

 ラ・リーガは25日、第23節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダは敵地でバレンシアに0-1で敗れた。久保は右ウイングで先発出場し、試合途中からはトップ下のポジションに移ったが、MVPオブ・ザ・マッチ(MOM)に輝いた過去3試合のようにチャンスに絡むことはできず、後半28分に途中交代となった。

 前節では10人のセルタに終了間際の失点で追いつかれ、手痛い引き分けに終わったソシエダ。この日も低調なパフォーマンスが続き、降格圏19位に沈んでいるバレンシアを相手に苦しい展開に持ち込まれた中、久保も4-3-3の右ウイングでパスミスが多発していた。

 すると前半35分過ぎ、ソシエダのイマノル・アルグアシル監督はシーズン当初採用していた4-3-1-2のシステムに戻し、久保をトップ下に配置転換。4-3-3で構えてくるバレンシアに対し、中盤でうまくギャップを作ろうと試みた。

 ところが前半40分、バレンシアが先にスコアを動かした。中盤起点のカウンターからFWサムエウ・リーノのヒールパスでボールを前進させると、MFユヌス・ムサとMFアンドレ・アルメイダが絡んで鮮やかに局面を打開。DFトニ・ラトのスルーパスに抜け出したリーノがクロスを送ると、なんとか戻ったソシエダのDFイゴール・スベルディアに当たったボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 ソシエダは前節の終了間際の失点に続き、2試合連続のオウンゴール失点。その後も反撃に出ることはできず、0-1のままハーフタイムを迎えた。

 それでも後半はやや勢いを持って試合に入り、開始2分に決定機。MFブライス・メンデスの左CKにスペイン代表入りが噂されるDFロビン・ル・ノルマンが合わせ、GKギオルギ・ママルダシュビリを強襲した。

 ところがこのプレーで獲得した2度目のCKが不発に終わると、バレンシアのカウンター攻撃がスタート。FWウーゴ・ドゥーロがFWサム・カスティジェホとのワンツーからペナルティエリア右を打開し、後半から投入されたばかりのDFアレックス・ソラとのマッチアップで倒れ込み、主審はPK判定を下した。だが、ここでVARが介入。映像でのオンフィールド・レビューの結果、ソラにファウルはなかったとしてPKは取り消され、ソシエダは命拾いとなった。

 後半に入ってもトップ下気味にプレーする久保はその後、徐々に見せ場が増加。まずは8分、ゴール正面でうまく味方とリンクした久保が左サイドに展開し、DFディエゴ・リコのミドルシュートが相手に当たってCKを獲得すると、直後にはショートコーナーを受けた久保の右足クロスからFWアレクサンデル・セルロートが惜しいヘディングシュートを放った。

 後半22分にはMFミケル・メリノのパスにうまく抜け出したB・メンデスがリーノに倒され、ゴール右斜め前でFKを獲得。B・メンデスがキッカーを務めたが、キックは壁に当たってしまい、ゴールにはつながらなかった。そして同28分、ソシエダはB・メンデスと久保を交代。MFアシエル・イジャラメンディとFWカルロス・フェルナンデスを投入した。

 久保は前節まで3試合連続でMOMに選出されていたが、4試合連続とはならず。その後、ソシエダはコンパクトに守るバレンシア守備陣を崩せず、3試合ぶりの敗戦に終わった。バレンシアはルベン・バラハ新監督のホーム初陣で2023年初白星。試合のMOMにはリーノが選ばれた。

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●ラ・リーガ2022-23特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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