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首位バルセロナが土壇場の逆転V弾でクラシコ制す!! 2位レアルと12ポイント差で優勝へまっしぐら

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バルセロナが劇的な逆転勝利

[3.19 ラ・リーガ第26節 バルセロナ 2-1 R・マドリー]

 ラ・リーガ第26節が19日に行われ、首位バルセロナは本拠地カンプ・ノウで2位レアル・マドリーに2-1で勝利した。先制を許しながらも土壇場で逆転。残り12試合で両チームの勝ち点差は「12」に開いた。

 今季4回目となった伝統のエル・クラシコ。昨年10月16日のラ・リーガ第9節はホームのレアルが3-1でモノにしたが、バルセロナは今年1月15日のスペインスーパーカップ決勝を3-1、今月2日のコパ・デル・レイ準決勝第1戦を1-0で制し、直近2連勝で今節を迎えた。

 互いに主力メンバーが先発に名を連ねる中、バルセロナはセンターバックが本職のDFロナルド・アラウホを右サイドバックで起用し、同ポジションのDFジュール・クンデを最終ラインの中央に配置。レアルの左ウイングを務めるFWビニシウス・ジュニオールにアラウホをぶつける形で、過去2試合のエル・クラシコではそれが奏功して勝利につなげた。

 試合は開始数秒のFWカリム・ベンゼマのファーストシュートで幕を開ける。前回対戦のコパ・デル・レイではボール支配率35%ながら堅い守備で勝利をもぎとったバルセロナだが、今回は立ち上がりから高いポゼッション率とハイプレスでライバルを押し込んでいく。

 前半3分にFWロベルト・レバンドフスキの強烈なミドルシュートがゴールを襲うと、同6分にはMFセルヒオ・ブスケツのクロスにFWラフィーニャが頭で合わせる。しかし、いずれもGKティボー・クルトワのファインセーブに遭い、ラフィーニャのヘディングの流れからMFセルジ・ロベルトが放ったミドルシュートも枠を捉え切れない。

 するとレアルが意外な形で先制に成功する。前半9分、中盤のアンカーを担うMFエドゥアルド・カマビンガが左サイドに開いたDFナチョ・フェルナンデスにパス。カマビンガはインナーラップしてナチョのリターンを受け、ペナルティエリア左から後方のビニシウスにつなぐ。ビニシウスは複数人を相手に深い位置まで運び、左足で折り返すと、アラウホの頭に当たったボールがGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの逆を突いてゴールに吸い込まれた。記録はアラウホのオウンゴール。マッチアップが注目された2人が絡む先制弾となった。

 バルセロナはアンラッキーな失点後も攻勢を続ける。前半32分に右サイドのショートコーナーからDFアンドレアス・クリステンセンが巧みなヒールで、同34分にはラフィーニャが左足の強烈なシュートでゴールを狙うが、2本ともGKクルトワがセーブ。それでも同45分に同点弾を奪った。

 チャンスの後の二次攻撃から、右サイドのアラウホがビニシウスを振り切ってクロスを送る。ナチョやMFトニ・クロースが防ぎ切れなかったボールをゴール前のMFフレンキー・デ・ヨングが落とし、ラフィーニャが左足でシュート。DFエデル・ミリトンにブロックされるも、S・ロベルトが密集地帯でこぼれ球を拾い、右足でゴール右に蹴り込んだ。

 そのまま前半は1-1で終了。後半2分、今度はビニシウスがアラウホにマークされながら強引に左サイドをえぐり、ゴールライン際から右足のアウトで折り返す。ファーのMFフェデリコ・バルベルデが右足で合わせるも、シュートはゴール右外へ。ビニシウスはアラウホに封じ込まれてきた過去の対決とは異なり、個人技で存在感を示していく。

 対するバルセロナもボールを握って攻め込むと、後半14分に好機を創出。レバンドフスキがラフィーニャのワンタッチパスを受け、ペナルティエリア手前中央でのターンから左足を振り抜く。しかし、ディフレクションがあり、シュートはわずかにゴール右へ外れた。

 勝ち越したいレアルは後半17分、ナチョに代えて負傷明けのDFフェルラン・メンディ、クロースに代えてFWロドリゴ・ゴエスを投入。そのままメンディは左サイドバック、ロドリゴは中盤に入る。同31分にはカマビンガ、バルベルデ、MFルカ・モドリッチを下げ、MFオーレリアン・チュアメニ、FWマルコ・アセンシオ、MFダニ・セバージョスをピッチへ送り出した。

 レアルはミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)による疲労も見えてきた中、後半36分にネットを揺らす。ロドリゴがドリブルで相手を引きつけ、ペナルティエリア右のDFダニエル・カルバハルにパス。カルバハルからのボールをアセンシオが左足でゴール左に流し込む。ところがVARの結果、アセンシオのオフサイドで得点が取り消された。

 このまま1-1で終わるかと思われた後半アディショナルタイム2分、次の1点を奪ったのはバルセロナ。レバンドフスキのヒールパスを受けたDFアレックス・バルデがペナルティエリア左から折り返し、途中出場MFフランク・ケシエが右足でゴール右に決める。バルセロナが劇的な展開でエル・クラシコを制し、優勝に大きく近づいた。

●ラ・リーガ2022-23特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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