スタッド・ランス(リーグアン)は10日、LASKリンツ(オーストリア1部)より日本代表FW中村敬斗(23)が加入すると正式に発表した。契約期間は2028年6月までの5年で、背番号は17番に決まっている。

　2018年にガンバ大阪でキャリアをスタートさせた中村は、19年の夏にヨーロッパへ移った。トゥエンテ(オランダ)、シントトロイデン(ベルギー)、FCジュニアーズ(オーストリア)を渡り歩き、21年夏にLASKリンツへ加入。在籍2年目となった昨季はリーグ戦31試合に出場し、14得点7アシストの活躍を残した。

　今夏、フランクフルト(ドイツ)やリバプール(イングランド)、リール(フランス)などが関心を寄せたと伝えられていた中村の獲得に成功したのは日本代表MF伊東純也も所属するスタッド・ランス。クラブは次のように評価している。

「機動力があり俊敏で、特に狭いスペースでの素晴らしい技術力に恵まれている。タッチライン際から前線に突破することも、インサイドでプレーすることもできる。右利きだが、左足を使うことも多いこの日本人FWは、ストライカーをサポートする10番または9番としてプレーができる」

　また、ゼネラルマネージャーを務めるマチュー・ラクール氏は「今回の契約はクラブのプロジェクトに安心感を与えることになる。伊東純也と同様、決定的な仕事ができる選手。判断力があり、また創造性に溢れている。私たちの攻撃陣を完成させるだろう」と中村の加入を歓迎した。

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