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「試合の流れに影響している点は把握している」プレミアリーグ役員がVARチェックの長さに言及

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VARチェックの短縮化を要請か

 プレミアリーグのチーフ・フットボール・オフィサーであるトニー・スコールズ氏が、VARの運用に関する課題を伝えた。『ESPN』が報じている。

『ESPN』が集計したデータによると、20節終了時点での誤審は昨季の25回から20回に減少しているという。特に正しかった判定を誤って変更してしまうケースが減っているものの、スコールズ氏はチェックにかかる時間について以下のように指摘した。

「チェックをやりすぎているし、チェックにかかる時間が長すぎる。VAR担当が持つ監視内容のレベルを考えるとある程度は理解できる。しかしレビューも長すぎるし、試合の流れに影響を与えている。我々はそのような点を把握している」

 スコールズ氏によるとVARのチェックやレビューに要する時間はデータ上でも増加しているようだ。スピード面に重きをおくと判定精度が低下する懸念もあるが、同氏は「トレーニングで能力を伸ばすことにより、ダブルチェックやトリプルチェックをしないで見た事実に基づいて判断することに集中してほしい」と審判員に訴えた。

 VARに関してはオフサイドポジションかどうかが自動的に示され、オフサイドの反則が成立するかのみを人間が判断する半自動オフサイドテクノロジーの開発が進んでいる。スコールズ氏は今春にも来季から導入するかを各クラブに問う方針を示しながら、重大なエラーの発生を防ぐためにも慎重に精査することを強調。導入に至ればVARチェックに要する時間の短縮が期待できる。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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