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ローマが相手サポーターに感謝…倒れ込んだDFの脈拍確認を“静寂”で見守る

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DFエバン・エンディカ

 ローマは15日、敵地で行ったウディネーゼ戦で胸の痛みを訴えたDFエバン・エンディカについて胸部の外傷などと診断されたことを報告した。併せてスタジアムにいた観客らへの感謝の意を示している。

 エンディカは14日の試合で胸をおさえて倒れ込み、担架に乗せられてフィールドを後にした。その後意識がある状態で近くの病院に搬送されていた。試合はその時点で中止となり、扱いは未定となっている。

 エンディカがピッチ上で診察を受けている間、スタジアムに集まったファンが静寂を保つ光景があった。元ローマで現在はウディネーゼのテクニカルダイレクターを務めるフェデリコ・バルザレッティ氏は『ラジオ・セリエA』で「ドクターが脈拍を確認しようとしたが歓声で聞こえなかった。観客に静かにするように求めると、30秒間の静寂が訪れた。我々のファンは特別な存在であり、この瞬間の重大性を把握していたことが証明された」とファンを称えている。

 ローマもクラブ公式サイトを通じてウディネーゼのファンやクラブ、主審、病院の医療スタッフに対し、「素晴らしいプロフェッショナリズムと有用性に感謝します」と伝えている。

 なお、エンディカはスタジアム内での検査で心電図のデータに問題があったという。ただ病院の検査で心臓病については陰性となり、15日の検査で左気胸と胸部の外傷だと診断されている。エンディカの体調は回復傾向にあり、15日に退院。ローマに戻ってさらなる検査を受ける予定となっている。


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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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